2015-01-01から1年間の記事一覧

Adam Pultz Melbye

Gulletアーティスト: Adam Pultz Melbye出版社/メーカー: Barefoot発売日: 2014/01/14メディア: LP Recordこの商品を含むブログを見る ドリームス・アンド・ブルース・フォー・トオル・タケミツアーティスト: キャスパー・トランバーグ出版社/メーカー: ewe …

社会の道徳

なんでみんな社会分化のことしか気にしないのだろう?社会の道徳作者: ニクラスルーマン,Niklas Luhmann,馬場靖雄出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2015/04/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る社会構造とゼマンティク 3 (叢書・ウニベル…

室内

砂の敷かれた舞台の上に照明で前後に境界が引かれているらしく、その奥の明るい部分が室内ということのようだ。この室内に人が集ってきて、幼児を床に寝かせるもっとも、それは人間というよりは人形あるいは死体のようだ。最初3人だった室内に後から二人が…

舞台は夢!

私にとって、コルネイユと言えば、名前は知っていてもモリエール以上に具体的な作品は何も知らない、フランスの劇作家である。これはモリエール同様、わたしの無教養を証しだてるようにたたずんでいる古典フランス演劇の世界の一角である。で、その現代版で…

柳家三三独演会

はじめに春風亭一蔵「のめる」。これは久々に聞いた。それから、三三さんが出てきて、「釜泥」に「居残り佐平次」。「釜泥」って設定が不自然であんまり面白い話じゃないと思うけど楽しめました。「居残り佐平次」を中入り前にやるとは思わなかった。わりあ…

EDEN/エデン

ちょっと長くて退屈だなと思いつつ、フランスのクラブ・シーンを追いかけた映画かと思ったらそれだけじゃなくて、男のアラサーの話だったね。『アメリカン・フィデリティ』、『ブロークン・アローズ』につながるガキの頃からちっとも進歩できない男の話。新…

天使の消えた街

映画監督がある事件を映画化しようということで、その取材をして回る記者たちの取材をして回る一方で、自分も取材のタネになりかねないような娘の親権争いというトラブルを抱えている。そんな監督の取材して回る様子をすごく小気味よいテンポで描いて行くの…

アントニオ・ロウレイロ

さて、インスツルメンタルなのか歌なのか、ジャズなのかラテンなのか現代音楽なのか。ちょっと。パット・メセニーっぽいかな。今度はピアノ・ソロではなく、バンド・セットで聞いてみたいけど、この入りでは次回はあるのかな。 ソーアーティスト: アントニオ…

赤坂ACTシアタープロデュース 恒例 志の輔らくご

前半は、「大忠臣蔵」というわけで、「仮名手本忠臣蔵」の紹介。斧定九郎の一人のためにここまでしなくてもと思うというか、それぐらい聞き手が分かってろと思ってしまうのだが(あ、志の輔さんは言わなかったけど、この「斧」は「大野」からきてますからね…

集団的自衛権はなぜ違憲なのか

出先でちびちび読んでいたものを読了。可決されたいま読むといささかタイミングが遅いという印象もあるし、すでに知っていることもあるが、改めて知ったこともある。あわせて国分さんの書いたものも含まれていますが、哲学者である必然性はよくわかりません…

いつも同じコーチが書かれているので、偏たりなくお願いします

On lache rien

改憲と国防

改憲と国防 混迷する安全保障のゆくえ作者: 柳澤協二,半田滋,屋良朝博出版社/メーカー: 旬報社発売日: 2013/06/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る いやー今日はスゴイ日でしたね。 http://mainichi.jp/select/news/20150…

立川志の輔独演会

前座を立てずにいきなり「バールのようなもの」、「お菊の皿」。中入り後に「ねずみ」。「バールのようなもの」は以前こんなに「やかん」みたいな感じだったかなと思わせる、新しいヴァージョン。「お菊の皿」は久々に聞いた。こういうのって落語らしくて好…

おとなもこどもも考える ここはだれの場所? / オスカー・ニーマイヤー展

東京都現代美術館に行ってきました。楽しかったですよ。例の作品も、安倍氏のあれも含めて。何を大騒ぎするのかわかりませんでした。一連の展示を考えれば、一部は大人を入れてくれないし、これだけ取り出すのも随分恣意的な感じが。こんなのどうってことな…

路上の力

デモや集会は個人に自由として認められた権利だ。しかし、たとえば、街宣集会で新宿伊勢丹前の歩行者天国が埋まってしまうというような事態が起こると単に個々人が権利を行使しているというだけではすまないような解放感を感じる。ここは束の間のわれわれだ…

ストロボライト

個人的には、サイコパスものってあんまり好きじゃないんだよね。それに頼って話を操作できるから。この映画だと、いまどき感じない医者もいるというプレコックス感を統合失調症でもない人物にあてはめるのはどうなのと思ってしまったりもする。そのあたりの…

越後妻有アートトリエンナーレ

さて、9年ぶりの越後妻有アートトリエンナーレである。毎回来ようと思っていたのにこんなに間が空いてしまった。しかも、おそろしいことにペーパー・ドライヴァーが運転してしまった。それに、結果的にはなんと悪い日を選んでしまったことかと思うのだが、…

大暴落1929

大暴落1929 (日経BPクラシックス)作者: ジョン・K・ガルブレイス,村井章子出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2008/09/25メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 53回この商品を含むブログ (56件) を見る 前のFRB総裁のバーナンキが大恐慌について書いているの…

野火

塚本監督が『野火』を映画化するときいて最初は意外に思えた。これまでに作ってきた作品とはかなり違った主題を取り上げるように感じられたからだ。だが、同時に『野火』が映画化されることにある種の恐ろしさを覚えた。あ、それで塚本監督が映画化する理由…

春風亭昇太独演会 オレスタイル

久々に行ってみた昇太独演会。開口一番は「転失気」、この人のしゃべりぐせちょっと耳障り。でも、後から思うと師匠と似てるところもあるな。で、その昇太師匠の方は、「二十四孝」と「品川心中」、中入り後に「不動坊」。なんとすべて古典だった。中入り後…

SIGHT

憲法学者の話がいちばん面白いですね。政局話をする誰かがいちばん退屈。 小林節氏の発言から 「自衛隊法というのはすべて警察法の体系でできていて、犯罪者の攻撃に見合った、それを超えない反撃しかできないわけですね」(22頁)。 木村草太氏の発言 「…

検証・安保法案 どこが憲法違反か

続けて。法学者の議論は明晰でよいですね。いろいろ問題あるんじゃないかと思いつつも、それでも、これまでの法整備ってそれなりに9条にこだわって行われてきたわけですね。こうした営為を憲法改正手続きを経ることなく無駄にしてしまってはいけないでしょ…

暴落1929 

ガルブレイスが世界恐慌に至るまでとその後の米国の様子を書き連ねたもの。世界恐慌についての説明はいまならもたと詳しい正確な分析があるのだろうけれど、当時の様子がかなり克明に書かれていると、その後、繰り返されたバブル等にある種の既視感を覚える…

ラブ&ピース

こちらははちゃめちゃな園子温の新作。雰囲気はティム・バートン調でコメディ・タッチ。新国立競技場問題が白紙になった分だけインパクトもましてる。たまたま、ピカドンとつけたカメの名前をきっかけに、「ラブ&ピース」という曲が生まれ、大スターになった…

この国の空

この戦争映画に戦場は出てこない。しめぽっさはあっても、それは戦場と銃後のあいだで取り交わされるものでもない。空襲の最中でも人は生きていかなければならず、食えるものなら食いたいし、恋だってしたい。その普通さが哀しい。高井有一原作なのですね。 …

砂川事件と田中最高裁長官

砂川事件について言われていることが資料とともに確認されている、というよりもこれを基本によそでも確認されているというべきなのだろう。伊達判決が出た後、藤山外相と駐日米国大使のマッカーサー・ジュニアが相談を始めるばかりか、マッカーサーと田中最…

本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」

日米行政協定と日米地位協定のあいだには実質的な違いがない*1。米国には「バンデンバーグ決議」というのがあって、他国との安全保障条約は「継続的かつ効果的な自助と相互援助」にもとづくものでなければならない。旧安保条約の第三条にはこの規定があった…

本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」

知らなかった。「日米地位協定」のもとになる「日米行政協定」は、旧安保条約とサンフランシスコ講和条約が調印された1951年9月8日調印の約半年後の1952年2月28日に締結され、すべて1952年4月28日という同じ日に発効している*1。ちなみに、日米安保条約に…

ラブ&マーシー〜終わらないメロディー

本日は『野火』を見に行こうと思ったのだが、行ってみたら何と満員。しかし、あたいの会員証は今日で期限切れなんだよ。まあ、昼出かけるのをおっくうがっていた私が悪いので、また出直すしかないかなということで。二本目に回る予定だった「ラブ&マーシー…