読書

ブルーノ・ラトゥールの取説

私は先に『アクターネットワーク理論入門』を読んのだが、『ブルーノ・ラトゥールの取説』の方が分かりやすいし面白いから、まず『取説』を先に読んだ方がよいだろう。モダニズム(対応説)/ポストモダニズム(構築主義)という二項対立を回避する形でノン…

トマス・アクィナスの政治思想

英米の大学生が学んでいる政治哲学史 三〇人の思索者の生涯と思想 作者:グレアム・ガラード,ジェームズ・バーナード・マーフィー 草思社 Amazon トマス・アクィナスの政治思想 作者: 柴田平三郎 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2014/02/19 メディア: 単…

中世の政治思想

中世の政治思想 (平凡社ライブラリー) 作者: J.B.モラル,John B. Morrall,柴田平三郎 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2002/06/01 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログ (4件) を見る

ヨーロッパ政治思想の誕生

ヨーロッパ政治思想の誕生 作者: 将基面貴巳 出版社/メーカー: 名古屋大学出版会 発売日: 2013/08/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (10件) を見る

トマス・アクィナス

トマス・アクィナス――理性と神秘 (岩波新書) 作者: 山本芳久 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2017/12/21 メディア: 新書 この商品を含むブログ (5件) を見る

ジンメル社会学を学ぶ人のために

ジンメル社会学を学ぶ人のために 作者: 早川洋行,菅野仁 出版社/メーカー: 世界思想社 発売日: 2008/10 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 3回 この商品を含むブログ (4件) を見る

アウグスチヌス

アウグスティヌス――「心」の哲学者 (岩波新書) 作者: 出村和彦 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2017/10/21 メディア: 新書 この商品を含むブログ (6件) を見る

ジンメル社会学入門

完全に要約でできた書物。ただし、最後だけマルクスの疎外論との比較がなされているが、この評価は違ってるんじゃないかな。いずれにせよ、ただでさえ分けのわからないところを含んだジンメルの本を要約したのだから、これは入門としては不親切だ。ただ、ジ…

ジンメルの社会学理論

「ジンメルを長い間の誤解から救い出し」と宣告した上で、ジンメルの方法の連続性を確認するのだが、そうすると、その後論じられていく、個別のトピックについても一貫した方法論の適応が見いだせなければならないはずだが、とてもそうなっているようには思…

談志狂時代

談志狂時代―落語家談幸七番勝負 作者: 立川談幸 出版社/メーカー: うなぎ書房 発売日: 2008/02 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 7回 この商品を含むブログ (5件) を見る

談志狂時代II

談志狂時代〈2〉師匠のお言葉 作者: 立川談幸 出版社/メーカー: うなぎ書房 発売日: 2008/12 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 2回 この商品を含むブログ (2件) を見る

談志の忘れもの

談志の内弟子だった談幸さんによる談志の逸話 談志の忘れもの―落語立川流噺 作者: 立川談幸 出版社/メーカー: うなぎ書房 発売日: 2012/11 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る

記号論の基礎理論

面白そうな本なのだが、訳文が強引すぎて一読しただけでは意味不明なとこが多すぎる。 記号学の基礎理論 (叢書・ウニベルシタス) 作者: ジョンディーリー,John Deely,大熊昭信 出版社/メーカー: 法政大学出版局 発売日: 1998/01 メディア: 単行本 この商品を…

マックス・ウェーバー(上)

解説書なのに、この本を読むのにも体力いるな。 マックス―ウェーバー 上―その学問の包括的一肖像 作者: ラインハルト・ベンディクス,折原浩 出版社/メーカー: 三一書房 発売日: 1987/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る

つながりをリノベーションする時代

繋がりをリノベーションする時代 かなり前になりますが、御恵投ありがとうございます。読んだら礼をと思ったら、一年半たってしまいました。今年はテキストにしてゼミ生と読んでいます。教科書としてはこれまでのものとは一風変わっているところが、学生に受け…

プレカリアート

いささか古い本だが、そのとき一番手当てされなければならないのは世代間の不公正を一番背負わされているロスジェネ世代である。 プレカリアート―デジタル日雇い世代の不安な生き方 (新書y) 作者: 雨宮処凛 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2007/10 メディア…

そろそろ左派は〈経済〉を語ろう

経済学についての立ち入った話はないが、それは松尾さんの他の本を読めばいい。簡単には・財政赤字を考えるときは一般会計だけでなく、特別会計の剰余金と日銀の黒字分も合わせて見よう。・日本がギリシアはみたいにならないのは、赤字国債の発行額が国民の総…

マルクス 資本論の哲学

「社会の総資本の構成は不断に変化して、その量もたえず増減していますけれども、その一部は恒に商品として市場に存在し、「貨幣へ移行しよう」としている。たほう他の一部分は貨幣として同じく市場のうちにあり、同様に「商品へ移行しよう」としているわけです…

趣味縁から始まる社会参加

若者の地元志向から、いきなり、趣味縁の話に移りそれがパットナムの社会関係論、あるいは、思想の科学の『共同研究 集団』通して、公共性や社会参加につながり、合わせて地元志向との関係も確認するというアクロバットが展開する。もっとも、地元志向という…

聞き書 野中広務回顧録

同種の聞き書きとしては宮沢喜一のそれが既読だが、まったく印象が違う。宮沢のそれは完全にエリートのそれだが、の中のそれは自分の腕っ節一歩での成り上がりだ。おっこでの話も細かい細かい。それでも墓場まで持って行った話がいくつもあるんだらうな。 聞…

現代ニッポン論壇事情社会批評の30年史

基本的に同じ話の繰り返しだな。ロスジェネの黙殺、左派の経済音痴がパラレルな関係にあると。 現代ニッポン論壇事情 社会批評の30年史 (イースト新書) 作者: 北田暁大,栗原裕一郎,後藤和智 出版社/メーカー: イースト・プレス 発売日: 2017/06/10 メディア: …

デモクラシーは仁義である

きわめて現実主義的な民主主議論 デモクラシーは、仁義である (角川新書) 作者: 岡田憲治 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2016/08/10 メディア: 新書 この商品を含むブログ (4件) を見る

触発するゴフマン

触発するゴフマン―やりとりの秩序の社会学 作者: 中河伸俊,渡辺克典 出版社/メーカー: 新曜社 発売日: 2015/05/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る

アリストテレスの政治思想

アリストテレスの政治思想 作者: 岩田靖夫 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2010/08/25 メディア: 単行本 クリック: 7回 この商品を含むブログ (1件) を見る ヨーロッパ政治思想の誕生 作者: 将基面貴巳 出版社/メーカー: 名古屋大学出版会 発売日: 2013/…

裏切りの身体

力動的精神医学からのアプローチによる意味の共有。拒食は勝利であり快感をもたらすが、過食は失敗・敗北。二者択一的で余裕がない。うつ傾向。しかし、それは普通のことなのだが、回避手段の嘔吐。しかし、だんだんとそれが聞かなくなっている。 裏切りの身…

ヴォランティアーズ

休みはいるまでって、まだ仕事が終わっていないから休みじゃないのだが、この間にろくに入ることもなく、音楽を聴くこともなかった書斎が、少しばかり片付いて足の踏み場ができたので、音楽をかけながら、仕事をしながら音楽をきいていたら、流れているこの…

応仁の乱

売れているというし、前著が面白かったので購入。こんな地味なほんよく売れるな。中公新書はこういうの出しますよねという、専門書なみの重厚感のある内容。なにしろ、応仁の乱を興福寺から説き起こし、山城の国を中心に据えながら全体像を見渡そうという構…

ダーク・マネー

ダーク・マネー―巧妙に洗脳される米国民 作者: ジェイン・メイヤー 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2017/01/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

プライマリーバランス亡国論

本書の結論を簡単にいうと「負債こそが成長の源泉である」。財政規律を重んじるべきと考える人からはマユをひそめられそうだし、同様にある種の人にはマユをひそめらる、そこには私も含まれる、育鵬社の本である。 だが、直感的に考えると、景気の悪いときに…

花森安治の仕事

花森安治の仕事 作者: 酒井寛,装画:安野光雅,題字:大橋鎭子 出版社/メーカー: 暮しの手帖社 発売日: 2011/09/23 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 1人 クリック: 47回 この商品を含むブログ (5件) を見る