2013-01-01から1年間の記事一覧

SIGHT

特定秘密保護法案の通過を意識してかな、発刊がぎりぎりになったな。これ、別のところでも述べられたようにも思うけど藤原帰一氏の指摘。「要約すると変に聞こえるでしょうが、外国から機密情報を入手するために必要なのではなく、外国に機密情報を提供する…

キューティ&ザ・ボクサー

ギュウチャンこと篠原有司男と乃り子。ギュウはもう80なのね。若い。ニューヨークでこんな貧しい生活をして、こんな素敵なカミさんにめぐまれていたのか。彼女はいまでもとてもチャーミング。映画でも語られてるけど、なんかポロックが思い出されてくるよ…

愛しのフリーダ

ブライアン・エプスタインの秘書をやっていたフリーダ・ケリーの当時を振り返るドキュメンタリー。デビュー前後のビートルズの様子が分かったり、こんなにファンサービスをやっていてそれを支えていたのか彼女だったのかとか驚きの連続。それから、ビートル…

もらとりあむタマ子

テレビでちらっと見たのはちょっとな思ったけど、この前敦なかなかいいじゃないですか。基本的には、大学卒業しても仕事につかず実家で父と二人で暮らしている日常の繰り返し。毎晩、一緒に飯食って。父に縁談の話が出たり。で、ファンヒーターの灯油が切れ…

ディルタイ

名著と言われているボルノーの『ディルタイ』を読んでみる。ボルノーって退屈なことを書いてるというイメージが強く後回しにしたのだが、この本は明解、ただ同じ図式の繰り返しなのでやはり退屈してくることは退屈してくる。しかし、以降の研究書とはかなり…

ブリングリング

パリス・ヒルトンはこういうところでも実物役で登場して自宅までみせて商売するんだね。本題からそれるが、ハーモニー・コリンなんてどうせ退屈だろうと思ったけど、某所の評判を聞いて『スプリング・ブレイカーズ』を見にいったら、たしかにこの結末はぶっ…

バート・バカラック

本日、どんな選曲と思って出先でひろったCD。アマゾンで買ってもさして値段はちがうまいと思いつつNot Nowレーベルということで。D・クロスビー中断して聞いたら驚いた。ほとんどが初期の音源で、だからいわゆるバカラックらしさはあまりないのだが、聞いた…

ディルタイとフッサール

ある連関を作り出したり表現したりするのがカテゴリー(範疇)であるが、中期では、実在的カテゴリーとしてあげられているのが「自己同一性」、「能動と受動」(相互作用)、「本質」(価値、意味、意義)ほかには「所有」や「力」。晩年の生のカテゴリーで…

ウィルヘルム・ディルタイ

こんな本を発掘。最初にこっちを読むんだったな。ずっと読みやすい。マックリールのディルタイ解釈はディルタイの議論の発展をカントの『判断力批判』に結びつけたところに特徴があるけど(それで、あの展開なのか)、オーソドックスには批判期以前のカント…

David Crosby

CSNのボックスセットがそれぞれライノから出ていることを知り(なぜかYはないというか、同列には扱いきれないよね)、まず届いたのが実はいちばん関心がないCである。でも、ブックレットも中身があるし、3枚目は未発表音源だし、しばらくは楽しめそうである…

ディルタイ

一読目、読めば読むほどよく分からなくなっていく。こういう記述スタイルは苦手だ。研究者からどういう評価を受けるのかよく分からないが、初学者の私には読みにくい本だ。でも、読了して序文を読み直してみたら、これがすらすら読める。やはり、予備知識ゼ…

柳家小三治独演会

名古屋じゃ三三との親子会で独演会がなくなってしまったので遠征。前座が「元犬」。マクラよりもネタに入ってからつっかえるというのはどうなのでしょう。で、小三治の中入り前は「金明竹」。もう口上を四回きれいにしゃべることはできないのだが、そこはも…

毒婦

北原みのりさんの本。気になってはいたのだけどほったらかし。控訴審にあわせてか、気づいたら文庫になっていた。で、読んでみたら、この本面白い。ただ、最後のフェミニスト的な結論はいささかひっかかるし、ここの家族どうなってたんだろうという疑問がさ…

プロテスト

かろうじて読了。読み通して読み返して思うに、この本って最後から読んでいった方が読みやすいんじゃないんだろうか?基本的には、政党は個別の政策ごとに支持を受けているわけではない。つまり、代表制民主主義と言いつつも、民意は議会のなかでは必ずしも…

ネルソン・マンデラ

ネルソン・マンデラが亡くなった。いまや知らない人なんていないんじゃないかって(思うと大きな勘違いだと承知しつつも)思うのだが、私が投獄中のネルソン・マンデラのことを知るきっかけはたしかこの曲だったと思う。さて、当時の日本の新聞はどれだけこ…

銀杏は手品師 老いたピエロ

柳家小三治・柳家三三 親子会 前座は道具や。三三は「五貫裁き」。「大工調べ」なんかと並んで新しい境地に挑戦しているのかなと思う*1。面白かったけど、肝心の大家が啖呵切るとことつっかえちゃったな。で、中入り後、音曲が入って、フランク永井のエピソー…

どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?

これはエッセイ集ですね。哲学的なものもある。オチもついている。で、タイトルにあるエッセイも収録されている。当然、理由はない。これは「なぜ生きていてはいけないのか」という問いについても同様である。まあ、多くの人にとって人生に期待できることは…

アリよさらば

学園モノのドラマを見る年じゃなかったけれど、永ちゃんが出てるからつい見てしまった。イケてない教師の役なんだけど、永ちゃんがやるとそのダサさがかっこよかったんだよね。

絶叫がテロだというなら---

採決に反対してデモをする国民をテロリスト呼ばわりする政治家が出てくるようでは本当に世も末だと思う。デモは民主政治における一つの意見表明の手段である。強行採決は民主政治の望ましい姿だろうか?そして、何よりも絶叫がテロだというなら、この国の最…

ニッポン・ガールズ

しかし、こういうCD買って面白がるようになった私はいったいどこへ行ってしまうんだろう?ニッポン・ガールズ~和製ポップス、ビート歌謡&ボサノバアーティスト: オムニバス出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード発売日: 2010/01/06メディア: CD クリック: 5…

How Do You Sleep?

ボズ・スキャッグス

大枚はたいた後だからどうしようかと思ったのだが、まあ、ブルー・ノートならともかく、ボズを名古屋市公会堂で見るチャンスはもうあるまいと思って行くことにした。残念ながら、入りはあまりよくなかった。しかし、行ったのは正解であった。今回は、最近の…

First Taste of Sin

コールド・ブラッドの三作目。ドニー・ハザウェイ、プロデュース。私は忘れてしまいました。ファースト・テイスト・オブ・シンアーティスト: コールド・ブラッド,ダニー・ハサウェイ出版社/メーカー: Warner Music Japan =music=発売日: 2008/07/09メディア:…

人生に生きる価値はない

かどうかはどうでもよいことだろう。この問いはすでに人生を生きるということを前提にしている。「いつか死ぬ」ではなく「いま死にたい」という人に人生というパースペクティヴは必要だろうか。もっとも、このタイトルは編集者がつけたそうであり、解説で野…

ポール・マッカートニー

Eight Days A Week Save us All My Loving Listen To What The Man Said Let Me Roll It/Foxy Lady (instrumental) Paperback Writer My Valentine 1985 The Long And Winding Road Maybe I'm Amazed I've Just Seen A Face We Can Work It Out Another Day …

カイン

なぜか中島義道本だけが進行していくシリーズ。これは『孤独について』の裏版みたいな本だな。逆に言えば、ここまで書かないと気が済まないのか(母の死んだ日にとなっている)、それともこれが商売の一部と化しているのか。しかし、カインというのはうまい…

哲学の教科書

他の本を読みながら文庫化した中島義道本をあわせて読んでみるシリーズ。この本も文庫化してたんだね。加藤尚武の誉めてるんだけけなしてるんだかよく分からない解説付き。しかし、思ったほど自分語りではなく、哲学の教科書になっていたな。 哲学の教科書 (…

孤独について

出た当時、中島さん自分語りに走っちゃったよという一冊だったのだが、鈴木茂先生が言及してるので読み返してみたら、ちょっと違った感慨をもって読めた。こっちが働いて年をとったということもありますな。これも文庫になってる。いまはこんなことやってる…

談志のことば

いかにも志らくらしい談志についての本。しかし、「馬鹿」という言葉をこれだけ使っても平気な世界はすばらしい。私は言う方も言われる方も染み付いちゃってるんだが、最近は世間が許してくれない。高田文夫とやった追悼番組の話はよいな。お別れ会の映像が…

境界事象と精神医学

ちょっと気になるので久々にめくっていたら、境界例との比較でパラノイアを扱った部分があったのでそこを抜粋。 「患者の解釈妄想体系が、長年の孤立から生じる周囲との緊張関係や慢性的な葛藤の上に花咲かせていることは間違いない。彼は、自然な感情の表出…