2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「ヒアアフター」

またもよや夜な夜な映画へ(もうこんな時間割やめにしたい)。『ヒアアフター』って、訳せば「彼岸」ってことになるのかな。イーストウッドの新作を早速、ということで行ったのだけど、夜遅くとはいえ、公開直後にしては客が少なく、やたらと席を立つ人もい…

なぜかダウン症

たまたま、テレビをつけたらダウン症のカップルのドキュメンタリーをやっていて、ちょうど結婚式を挙げる場面だった。イマドキ結婚式と聞くとどうもあれなのだが、でも、その場面はとても好感が持てるというか、みんなに祝福されているのがとってもいいなと…

『病院でつくられる死』

このゴッフマン流の記述とエスノメソドロジー的記述の入り交じった本、エスノメソドロジーの成立過程をみるうえでとても面白い本だと思うのだが、今ならどのような評価を受けるのだろうか?下のような書き方はとても微妙な気がする。一方で、役割距離にから…

志の輔落語

立川志の輔って新作もやるのだが、いつも目のつけどころがうまいなと思う一方で、古典落語にある味わいがどこか残っていて、新作はあまり好きではない私も楽しめてしまう。以前聞いた「バールのようなもの」が一番来ていたと思うけど、今回の「メルシー雛祭…

ホール&オーツ

すごく思い入れのあるアーティストというわけではないのだけれど(どうしても、トッド・ラングレンっぽいなと思ってしまう)、耳になじんでいる楽曲はいくらでもある。行ったものかどうかって感じだったのだけれど、今週になってやっぱり行こうと思い立って…

『天下統一と朝鮮侵略』

織豊政権の政策が一向一揆に対峙するかたちで形成されてきた。それが、知行地や農民の掌握と市場町人の再編成であり、楽市楽座や検地、刀狩りが行われていく(下克上の凍結)。そして、こうした分国支配を強行することは、結果的に諸大名の民衆への支配力が…

『主君「押込」の構造』

こんな本文庫化していたんですね。で、一仕事したから、たまにはこっち系の本を読んでもよいだろうと。いわゆる「先代萩」、すなわち伊達騒動以降、幕府は「主君押込」を公認していると。で、それにあわせて進行していたのだが、家臣団の大名の家への統合で…

『鍛えられた心』

最初の文明論みたいなところはとばして関係のありそうなところだけ読んでみたら、けっこうかぶる話も出てきた。 生きのびる為には、条件はきわめて不利だが、行動の自由と思想の自由のなんらかの領域、たとえどんなに小さな領域でも、自由の領域を切り開く必…

『〈ことなり〉の現象学』

で、以前、途中まで読んでほったらかしにしておいてこの本を読んでみた。「役割のオントプラクソロギー」という副題がついていて、レーヴィットやミード、ゴッフマンも参照されているのだが役割についてはあまり立ち入った話は出て来ない。ゴッフマンへの評…

『強制収容所における人間行動』

行き詰まったときは、とりあえず、関係がありそうな本を手にとってみるというわけで、『アサイラム』で参照されているこの本を読んでみたのだが---。この本の構成は『アサイラム』の最初のパートの構成とよく似ているし、抑留者については、初期反応の段階、…

ソーシャル・ネットワーク

アタマが飽和した夜は何か他のことをしなければというわけで、『ソーシャル・ネットワーク』を見てきた。私とは縁のないフェイスブックの誕生にまつわる出来事を描いた作品。デヴィッド・フィンチャーの監督作品ってあまり見ていないのだが、ちょっと間延びし…

『あいだ』

今度は木村敏が気になってきて、いちばん簡単に読めそうな『あいだ』を読み返している*1。もっとも、この本と最初のころのものとでは、議論がいささか変わってきていたと思うのだが、ちょっと確認している暇がない。それはともかくとして、ここでの木村敏の…

『出会い』

「ゲームの面白さ」 冒頭で、相互行為(焦点の定まった集まり)と社会集団の区別がひとくさり述べられているが、一番のメルクは「関与」にあると考えられているといってよい。 「それらの特性でもっとも決定的なものは、自発的関与という有機体的な心理生物…

『精神と自然』

あわせて気になったベイトソンの議論を確認すべく、とりあえずこれを読んでみた*1。まあ、実際、『アサイラム』にはベイトソンから指摘された話とかも出てるし。でも、『アサイラム』よりベイトソンの方がすらすら読めてしまう私のアタマはどうなっているん…

『アサイラム』

『アサイラム』を二周したもののまだこの話のうまい切り口が見つけられない*1。とりあえず、前のながれとかかわる部分だけ翻訳から引用。しかし、わたしがやりたいのはそんな話ではないのだが。それはともかく、本書では、ゴッフマンは必ずしも相互行為に準…

アサイラム

ふりかえるにこの本、どれほど熱心に読んだかいささか疑問。長いから類型の羅列にいささか退屈するし、訳文を原文と丁寧につきあわせていないし、繰り返しページを括った記憶もあまりない。しかし、読み返してみるに、ここで行われている議論って想像以上に…

アンストッパブル

夕方はあたまくらくらしてるし映画の日だから、ふだん見そうもない、でも評判がよい、これを見た。ある意味で、暴走列車を止める、たったこれだけの話で映画一本撮ってしまうんだから、トニー・スコットってバカにできない。暴走列車を止めるなんて特別新し…