2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

鏡と仮面

まあ、ブルーマーの議論の発展系として読める。よく整理された本だとは思うんだが、この楽しくなさは何なのだろう?名は体を表す。何らかの類として同定されることで位置づけを受け、一定の期待が伴う。この名付けや同定は持続的な過程である。このときの言…

シンボリック相互作用論

これでいくとすべての社会変容は、自己あるいはそれを伴う解釈に還元されるというすごい話になってしまう。理屈としてはよく考えられるけど、具体的な相互作用が創発的なものでありえ、マクロな社会変容につながるというのがイメージできない。ここ自己を媒…

笑点

円楽司会時代が黄金期なんですね。だったら、どうでもいいや。こっちは、ご年配の方から談志の頃がいかに面白かったかをうかがう度にどんなものだったかと思いをはせるのだが、そんな片鱗もない。暇をみて適当に読みます。ほんとに当時の映像って残ってない…

志ん朝と上方

上方芸人に志ん朝の思い出を聞くというのはとてもよい企画だと思ったけれど中身が薄いな。実際、本も厚さのわりには中身がない。しかも、聞き取りは4人からだけだし、そのなかに米朝はいない。メインが志ん朝の思い出を語るということになると話題が限定され…

この落語家に訊け!

この人の名前どこかで見たことあるなと思ったらバーンの編集長だったのね。多少は好みに違いがあるみたいだけど、私も追いかけてる噺家のインタビューが読めるというのは魅力的だ。相当、通っているようでどこそこでのいついつの話といったところまで出て来…

柳家三三・春風亭一之輔二人会

前座で柳家小かじ「出来心」、三三「加賀の千代」、一之輔 「鰻の幇間」で仲入り。一之輔「堀の内」、三三 「唐茄子屋政談」。個人的にいちばん面白かったのは、一之輔「堀の内」。このシンプルな話、どう演じるかというのは見物で、短い中に埋め込んだ一之…

シカゴ学派の社会学

シカゴ学派の全体像を把握するにはとても便利な本。こうやってみるとシカゴ学派の研究って基本的に逸脱研究なんだな。一方で、気になったのはシカゴ学派という括りは同時代的にはどうだったのかしら。この名称自体、後からできたものだし、関係者はキリスト…

ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウン

まさに、原題にあるようにThe Rise of James Brown。関係者へのインタビューはもちろん、使われている映像がスゴイ。初期の「プリーズ・プリーズ・プリーズ」や「エド・サリヴァン・ショー」の映像。とにかく、ライヴすげぇー。「選挙権を求める大行進」の到…

いしぶみ

相変わらず予習をしていかないので、これが是枝さんによる広島を扱った作品だと言うことしか知らない。ヒロシマを扱う作品というのは難しい。どうすれば、ヒロシマを扱ったことになるのかよくわからないからだ。この映画、基本的には綾瀬はるかの朗読で始ま…

生活保障

教科書的に概論として読むには便利な本だけど、こういう羅列的な書き方をされると話がアタマに入って来にくい。 相対的貧困率の高さ。雇用と社会保障から排除される非正規雇用、若年者、女性、中層企業等。家庭やコミュニティの求心力の喪失。生活保障・雇用…

アフリカ ブラジル

おなじみジョルジュ・ベンの名作、と言いながらアルバムとしてははじめて聴く。いや、すごいですよ。歌好し曲好し。一曲一曲違った味わいを出して捨て曲がない。でも、いずれにもソウルがありアフリカを感じる。まだまだ、ラテンは初心者いろいろ楽しめそう…

不況は人災です

犯罪、女の仕事、男の自殺率、離婚率。不況下ではろくなことないよ。ほんとに、インフレ回避は金持ち優遇措置になる。利子以上に実質賃金が下がる。円高の機能は消費税に似ている。つまり、雇用の振り替えに寄与する。景気回復期は一時バブル気味になる。小…