2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

世界内存在

今月の課題図書読了。ゴッフマンを読み込むのにハイデガーを参照するとは思わなんだが、この本、面白くとてもわかりやすい。ハイデガー/ガーフィンケル・ラインというのもよく分かる。たしか、シュッツは、ギュルビッチとの書簡かなんかで自分の議論がハイデ…

戦国誕生

出先読書本。とにかくこの時期の政治史は、おそろしくいろんな人がでてくるし、将軍もころころ代わるので、どっかで整理がつかないかと思って読んだら、さらに知らない名前が出てきてすごいことになる。 しかし、基本的には、将軍にしても守護にしても、家督…

ジム・オルーク

ジムの出るライヴはけっこう見ているけれど、ソロで演るのをみるのははじめて。誰かと共演するときよりも、客の入りが多い。ノイズ/アンビエントという感じでとても気持ちよかった。

実践の中のジェンダー

第1部だけはちらほらと興味深く読ませてもらったのだが気になるところもある。たまたま私もルーマンの該当箇所を読み返す機会があったのでちょっと書いてみる。 まず、ルーマンとは関係ないが、かなりゆるいと思うJ・バトラーのパフォーマティヴィティの概…

エッセンシャル・キリング

いや映像迫力ある。一気に魅せられてしまい、思わず息苦しくなる。主人公はまったくしゃべらずそういう意味ではサイレント映画みたいなのだが、それが聾唖の妻に救われて砂漠ではなく雪原でというのはありそうもない美事な終わり方、その分だけ自然音が耳に…

神風連の時代

出先用読書本。ここまで手を出すかと思ったが、もう完全な京二マニーということで。渡辺京二氏の思索の切れ味は相変わらずなのだが、神風連というのが説明されれば説明されるほどそもそも分けがわからないものだということが明らかになっていき、そのわから…

ゴーストライター

荒涼とした浜辺とか、がらんとした別荘とか、絵がキレイだなと思う一方、展開としてはわりとふつうかな。しかし、イギリスの元首相が国際司法裁判所の訴追を受けてアメリカから動けなくなるというのは、ポランスキーご本人の置かれた状況の裏返しになってい…

軒下のモンスター

最近、ぐっとくるようなラヴ・ソングはなかなかあるものではないと。 Heart to Heartアーティスト: 槇原敬之出版社/メーカー: SMD itaku (music)発売日: 2011/07/27メディア: CD購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (11件) を見る

志の輔落語

今回は抽選はずれてなんとかチケット確保したよ。新作と古典それぞれ一席ずつ。「花子」はオチがうまくひっくり返ったなという感じだったけど、あれをしつこく繰り返して話を引っ張られるのは私的にはちょっとという感じだった。でも、志の輔という人は誰も…

自己と他者

いまやあまり言及されることもなくなってしまった観のあるレイン。彼の扱っていた症例は、いまでは「精神分裂病」ではなく境界例だったとのことだが、改めて読んで確かにという感じはあった。たとえば、こんな記述。「他者が空想の体現物として関係されると…

〈ほんもの〉という倫理

この本の頁をあらためてめくって思う。食わず嫌いのテイラーだが、やはり『自我の源泉』は読まねばならんのだろうな。随分前に買った原書をはそのままになっており、そうするうちに出てしまった訳書も買ったままになっている。しかし、目次をながめて、ペー…