2006-01-01から1年間の記事一覧

ウムハイムリッヒなもの:大竹伸朗全景 東京都現代美術館

今回は東京で研究会があり、とある書籍の合評会のコメンテーターを頼まれてお仕事をしてきたのだけれど、翌日はこの機会にといくつか美術館その他を回ることにした。考えてみれば、9月末に奈良美智に行って以来だ。というわけで、ちょっと楽しみ。最初に行…

奈良美智+graf A to Z

学期も始まっているというのに大慌てで奈良美智 with Graf A to Zへ行ってきた。せっかく弘前へ行くのだから市内をゆっくり回りたかったし、青森の友人に会えたりするとよかったのが、今回は断念。また、夜行で入って飛行機で出るという行程を組んだので(と…

天皇という球体

上映期間が延長になったおかげで、一度は行けないかと思っていた「太陽」を見てきた。昭和天皇を主人公とし、昭和天皇をイッセー尾形が演じたことで話題になったアレクサンドル・ソクーロフの監督作品である。ソクーロフの作品を見ながら、その独特の映像世…

越後妻有アートトリエンナーレ

私にとってこの夏唯一といってもよい娯楽イベント、ということで、新潟県十日町市一帯、妻有地方で行われる美術イベント、妻有トリエンナーレに行って来ました。しかし、新潟は遠い。現地で車を借りることにしたら、行きは夜行バス、帰りは6時間の汽車の旅…

『目に見えぬ文字』(アーサー・ケストラー自伝)

実はしばらく前から、スターリン主義時代のソ連のことが気になって仕方がない。まだ自分でもなぜだかよく分からないのだが、一つには、どうもこんなところではないかと思う。スターリン主義時代に行われた尋常でないことの数々はよく知られているが、それは…