2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

岡本太郎『今日の芸術』

アートをとりまく状況は、当時(原著1954年)と今ではかなり変わってしまっていると思うし、だからまた、加えて考えるべきことはあるのだろうけれど、でも、まだこの本は有効だと思う。文庫解説の赤瀬川原平のことばはよくそれを示している。「たしかにこの…

エレクトラ

鈴木忠志演出の『エレクトラ』を見てきた。日本人の役者とロシア人の役者の混合(微妙に体の使い方が違いますね)。といっても、この舞台、ギリシャ悲劇『エレクトラ』を舞台化した作品ではなく、それをベースにしたホーフマンスタールの戯曲を基にしている…

作曲すること

これは前回のエントリーにたいする一つの答えにはなるかな。武満徹(前者)と尹伊桑(後者)との対談から。この尹伊桑という方は存じ上げなかった。細川俊夫なんかの師匠にあたる人でもあるんですね。さがして聞いてみよう。 実際に私たちがやっている芸術とい…

福知山線で事故が起こって何年目?

もう3年もたつんですね。某国営放送のETV特集で放映された遺族宅を訪問するJR西日本の社長の姿を見ながら、チッソの島田社長のことを思いだした。いろんな意味で似ているというか、いつまでたってもこういう事件は同じように繰り返される。そして、どこまで…

Lions for Lambs

映画の日に見たのはふだんなら行かなかったかもしれないこれ。大した入り。この作品、内容はまったく違っているけれど、問題の構図はある意味で『歌わせたい男たち』と同じ。ロバート・レッドフォードは『大統領の陰謀』(1976)でダスティン・ホフマンと共演…