2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

実践の中のジェンダー

いや、出ましたな。私ごときにまで送っていただいてありがとうございます。博論からかなり書き直した部分もあるようですね。自分の議論とどこがぶつかるか楽しみに、あるいは戦々恐々としながら読ませていただくつもりでおります。実践の中のジェンダー?法シ…

制度としての基本権

とりあえず気になったところを拾い読み、久々に読み返してみてあらためてこの本って重要な本だと思った。こんな記述があったなんてまったく記憶になかった。どこかで丁寧に読み返す機会を作らなくては。 こうして、人格として振る舞い、自分が感情を害しやす…

社会構造とゼマンティク1

出たみたいですな。目次は以下。序言第一章 社会構造とゼマンティクの伝統第二章 上流諸階層における相互行為 ──十七世紀と十八世紀におけるそのゼマンティクの 転換について第三章 初期近代の人間学 ──社会の進化問題の理論技術上の解決第四章 複雑性の時間…

差別論

人におそわって佐藤裕さんの本が出ていたことを知る*1。『ソシオロゴス』時代の論文で、彼のアイデアを分かったつもりになっていたのは大変まずかった。同意できない点もあったけど大変好感を持って読むことができた。よい本だと思う。そして、私は原稿を書…

モナド

ここまでのまとめ「問題の一般的な理論的解決はつぎの事実にある。話し手が指示をなすには、彼自身の直接的環境が共通の準拠枠を与えるもので、これとの関係で、彼自身が位置していた単一な時空的枠組に属する任意の他の品目への指示の一意性も確保できるの…

自由と怒り

今日は『個体と主語』から外れてみる。これも面白い。決定論を論じるために怒りを手始めに考えてみるなんて、いったい誰が思いつくだろうか?ストローソンは人間社会の根源的なあり方に立ち戻って、われわれが誰かに怒りを覚えるということ、あるいは、他人…

人格

われわれは自分の状態とそうでないものの状態とを区別する。それはいかにして可能か?ここではデカルトが引き合いにされる。 人物の概念はpirimitiveなものである。「そもそも意識諸状態が帰属せしめられるための一つの必要条件は、それらがある一定の身体的…

「物体」の次に取り上げられる特殊者は「音」であり、つまりは非空間的な聴覚世界での同定と再同定の可能性であり、さらには、それが非独我論的意識の条件を満たすかどうかである。そのために、不在と現在に相当するような空間的広がりの類比物として、音の…

個体と主語

原稿をいじりながら、P・F・ストローソンのこの本まで読み返したものかどうか迷っていたのだが(というのも、この本、面白いのだが読むのに手間が掛かる)、とあることをきっかけに少しでもいいから読み返してみることにした。読み返し始めてみて思うに、…