2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

俺の眼鏡知らないか?

久々にバッパーズを聞いたら、やっぱり楽しい。シリアスなメッセージ・ソングよりも、こういうやり方の方がフックが効いてる。いまじゃ、このセンスちょっとないよな。そもそもシリアスなメッセージ・ソングすらないのだから。もうクレージー・キャッツは王道に…

竹内外史『ゲーデル』

数学、論理学って集中力の訓練にはもってこいだという仮説の下、リハビリ用に少し数学基礎論の本でもさらってみようと思って、とりあえずは伝記からということで読んでみたら、人物伝というよりは業績紹介がメインで、自分がいまやZF集合がどんなものだった…

「息もできない」

これが処女作。かなりすごいんじゃないですか。評価は言葉にできないというか、これだけ暴力に満ちた映画を見ているのに、なぜかその暴力を冷静に見ているというか、むしろその「痛さ」が伝わってくるような感じがする。あらためて、暴力って問題は大きいよ…

マイレージ、マイライフ

これも「男にはアラフォーがない」問題を扱った映画と見ることができますな*1。ジョージ・クルーニーがいくつという設定なのかよく分かりませんが、たとえ50代でも変わりはないでしょう。最後をハッピーエンドにしないで、永遠の「飛行少年」で終わるのは悪…

矢野顕子

かねがねアッコちゃんの弾き語りだけのライブに行きたいと思っていたら、それがこんなかたちで実現。とっても満足、でも、ボクにいちばんぐっときたのは「恩赦」という清志郎の曲。いかにも清志郎らしい歌で、それをアッコちゃんが歌うとまたよい。つづけて…

「抵抗」

以前見たのは20代、スクリーンでは初お目見え、ということで出向いたら、最初から最後まで画面にひきつけられて、カットがどうのとか考えてる余裕がなかった(クローズ・アップが多用されて---ぐらいは言えますが)。淡々と脱獄する過程を追っているだけな…

自信をつけるって

いろいろ話を聞いていくと、いまや子供に二つ三つのお稽古事をさせるのは当たり前と化しているみたいなのだが、そのなかには、水泳とか、テニスとか、サッカーとか、いろいろスポーツのお稽古事まで含まれてくる。で、知人がお稽古事の一つのコーチをしてい…

プラムナッツ『イギリスの功利主義者たち』

社会学では功利主義をきわめて矮小化して理解している。なにせ「最大多数の最大幸福」という話が出てくることはまずなく、ひきあいにされるのもホッブスとスペンサーぐらい。でも、コントとミルは仲良しだったりする。そんなこともあってちょっと古いけど手…

大野正和『過労死・過労自殺の心理と職場』

これもこの時期、恒例の労働問題に関わる本。読んでいてとても納得。知人たちから聞いた話にもよく重なるし、身に覚えがある話もある。 日本の企業の従来の特徴は、個々人の職掌がはっきりしない一方で、職場の集団性が高いところにある*1。そうすると、 職…

ダントレーヴ『自然法』

ウィリーを読んでいると、ケンブリッジ・プラトン主義者の問題設定って自然法学派のそれとよく似ているように思われるので、とりあえずこれを読んでみた。 ストア派の自然法理論をよく示すものとしてキケロの『国家論』があり、それはおおよそこのようなかた…

SIGHT

ウォルフレンによれば、オバマはペンタゴンをコントロールできていないと。これは、オバマ政権下の一連の軍事がらみの政策を見ているととても納得。そして、その「ペンタンゴンは軍産複合体の一部であって、この軍産複合体というのはそれだけで存在していて…

加藤和彦『スーパー・ガス』

見かけて気になったので買ってみた。昨年なくなった加藤和彦のソロ。ミカ・バンドの前のやつ。ネタ元を言い出せば、それだけのことかもしれないけれど、当時のフォークないしはフォーク・ロックでこんなセンスでやってた人は他にいたんだろうか? スーパー・ガ…

ウィリー『17世紀の思想的風土』

この時期恒例の思想史のお勉強の一環としてこの本を読む。古い本だが論点がきれいに整理されてとても有益。思想史の本でありながら、ねらいは同時代文学の歴史的背景を提供するという視座もユニークだし、一種の「パラダイム」転換を明らかにするような記述…