2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

落語の世界

故5代目柳家つばめ。「私は栄ちゃんとよばれた」とか新作で話題となった噺家。残念ながら聞いたことがない。高校生時分、どうしても手に入らなかった彼のこの本がいつの間にか文庫化されているってんで。これは落語好きにも初心者にも言い本だな。落語、そし…

円山応挙展

応挙と言えば幽霊とくるわけだが、応挙の絵ってまともにみたことがないので行って見た。そうすると、応挙という人は同時代的にはリアリズムを追及した人だったのですね。たしかに、応挙の絵(という言い方をしていいのかどうか、日本画って絵が絵として自立…

ジョビン

映画をみたせいではないがコンピレーションが欲しいと思ったらごきげんなのを二枚見つけた。ウェイヴ?アントニオ・カルロス・ジョビン・ソングブックアーティスト: オムニバス,スタン・ゲッツ,オスカー・ピーターソン,サラ・ボーン,ディジー・ガレスピー,ジ…

フォー・フレッシュメン

ビーチボーイズないしはブライアン・ウィルソンが多大なる影響を受けたというフォー・フレッシュメン、実はまともに聞くのははじめて。しかも、明らかにビーチボーイズがその影響下にあるのが感じられる一方で、これ完全にジャズ・ヴォーカルなんだよな。学…

是巨人

わたくしにとっては年度末恒例。懐かしのプログレ・バンドの来日公演に行くのもいいけど、たまにはこんないきのいいバンドの演奏聞いてみない?Korekyojinアーティスト: Korekyojin出版社/メーカー: Tzadik発売日: 1999/08/17メディア: CD クリック: 7回この…

会田誠展

一部では「児童ポルノ」という指摘もあった会田誠展へ行って見ることにした。彼の作品はまとめて見たことがなかったし、彼の作品がある意味で悪趣味というか、キッチュなものであることは当たり前なので、何を騒いでいるのかという興味もあった。女性もずい…

ウェイン・ショーター・カルテット

やっぱりこのカルテットの音楽はすごい。そして、ウェインのサックスを聞くだけでボクはたまらなくなってしまう。でも、ウェイン・ショーター、もう80何だな。

燐光群『カウラの班長会議』

カウラの捕虜脱走事件は、しばらく前某放送局のドキュメンタリーで取り上げられたから、ご存じの方はご存じかと。彼らが脱走を決意するまでの過程を取り上げた舞台。カウラの事件を映画にするという、半ば劇中劇で、半ば劇中劇ではないような、言いかえれば…

阿賀に生きる

ニュープリント版で再見。初回はやっぱりディティールまで見切れていなかったんだなというのが何とも悔しいというか、面白い。そして、ディティールに気付けば気付くほど笑えるようになる。 一番、最初は、放流で阿賀野川の水位があがるときに、周辺で暮らす…

「福田さんってかっこいい」

こんなインタビュー記事読めば、やっぱりこれを聞きたくなる。 http://www.asahi.com/politics/update/0320/TKY201303190570.html

アントニオ・カルロス・ジョビン

音楽映画といえば、たいていミュージシャンなりバンドの変遷とかその類のものになりがちでしばしば、その音楽不足に悩まされるのだが、いい意味でも悪い意味でも『ラスト・ワルツ』はお手本なのだ、これは素晴らしい。アントニオ・カルロス・ジョビンの思い…

ディンゴ

こいつを見て昼の憤懣をふっとばすぞというには申し分のないタランティーノ。なんだろうね、このどこか既視感のあるフェイクな感じのある雰囲気と、独特のキャラクター、そしてお決まりの---。

中世的世界の形成

いやー、この本、古典的名著とされてるんだけど読むの難しいよ。とりあえず、確認できるのは「かかる隷属関係は律令制が新たに創造したものではなく、すでに大化前代において村落の入会権と並んで、その上に国造らの族長による山川藪沢の分割私有があり、か…

ネクスト・コレクティヴ

これ、結構、面白いかも知れない。カニエ・ウェストやミシェル・ン・デゲロのカヴァーとかやってる。カヴァー・アートアーティスト: ネクスト・コレクティヴ出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック発売日: 2013/03/06メディア: CDこの商品を…

�川時代の宗教

ベラーは、武士階級の倫理と、民衆の倫理がより連続したものであることを確認し、その中枢に「忠」の概念をおいているな(348頁)。そして、政治的価値が優位する江戸時代の社会体制が基本的にはそのまま明治政府に移行したと評価している。「�川時代以降の…

ホントにストーカーは増加しているのか?

ストーカーの認知件数が過去最大になっていると騒がれているが、これは必ずしもストーカーが増加しているということではない。警察がストーカーの取り締まりを強化しているから、暗数が認知件数にあらわれる部分が大きくなったとい面が大きいように思われる…

。愛について、ある土曜日の面会室

毎週、面会室に訪れる3組のストーリーが展開していく、それぞれの話の展開もうまいし、画もキレイ。

約束、あるいは二つの村

名張毒ブドウ酒事件を扱ったセミ・ドキュメンタリーこの事件がえん罪の可能性が極めて高いということは知る人は知っていることだと思う。映画としてもできはいまいちだと思う。でも、知らない人はやはり見ておいた方がいいと思う。死刑囚となり働く必要のな…

�川の宗教

やっとベラーに復帰。やっぱり、この本面白い。江戸時代というのは「経済に政治価値が浸透している」と(231頁)。つまりは、勤勉と倹約。日本語との「職分」という語は、「それは、職業が、たんにそれ自体を目的とするのではなく、社会の一部分を構成するこ…

氷の世界

Geroge Psathas

サーサス氏をHonorする論文集が出たのですね。Interaction and Everyday Life: Phenomenological and Ethnomethodological Essays in Honor of George Psathas作者: Hisashi Nasu,Frances Chaput Waksler出版社/メーカー: Lexington Books発売日: 2012/08/17…

�川時代の宗教

このあたりになると和辻とベラーの比重の置き方はまったく違ってくるな。和辻は武士道を古いもの扱いだが、ベラーはそこまでは言わない。だって、家中の秩序は忠を抜きにしては考えられまい。「勤勉と倹約は、実際、忠誠と密接なものである」(193頁)。

タモリ

売れる前のタモリがレコードを三枚(実際には四枚)出していたことをご記憶の方はどれくらいおられるのであろう。当時、中原理恵とラジオ番組やってて一部のネタはここでもやってた。あの時代のタモリが懐かしい。しかし、あのままではタモリは大化けしなか…

�川時代の宗教

宗教の呪術的要素は弱まり、神道(伊勢神道)にせよ、仏教(禅宗、日蓮宗、浄土宗)にせよ、より合理化されたものになっていったと。ここで日本の二つの宗教の型を振り返ると。 第一の型は、報恩にかんするもので、焦点がなによりも第一に個人の自己以外の対…

Good Luck

Let It Be はビートルズのラスト・アルバムではありません。

絀川の宗教

この本の2章のキーセンテンスはこれだと思うな。そして、これを和辻の議論とつきあわせたい。「領主と家来の関係、つまり、忠誠と集合的目標への自己犠牲的奉仕を強調していることはわれわれが日本の政治形体の特徴と思うモノであり、かなりの程度まで家族…

世の中ついでに生きてたい

志ん朝にこう言われてしまうと。もう先の言葉がない。なかにはつまんねぇー対談もあるが、もう参りましたって対話の世界に脱帽。あらためて志ん朝に惚れ直しました。いやー、あっしもこういう心持ちで生きてみてぇーもんだ。世の中ついでに生きてたい (河出…

クリス・レア

テニスアーティスト: クリス・レア出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン発売日: 1991/07/25メディア: CDこの商品を含むブログを見る

絀川の宗教

だんだんパーソンズの用語が減っていく。きっと要らなかったんだよ。しかし、民衆のなかに武家同様の忠誠心があったところから、民衆が自らを国家と同一化していたという議論は強引だな(68頁)。他方、富の所有と階級は無関係になっていくから、ここには「…

生活の柄