2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

アウトサイダーズ

新版が出てるんですね。ただ、これも原書必須。訳は読みやすいけど訳語は吟味する必要がある。 集団の合意に基づく規則に則って生きることが期待できない人物:アウトサイダー。 逆の判断も可能、オマエこそ。規則の多様性、法からインフォーマルまで。執行…

G・H・ミードの社会学

プラグマティズム。相互作用は創発する。 有機体は個体ごとに環境を創発させる:有機体の衝動が刺激を選択し反応を引き出す。反応することで行為する対象を、つまりは環境を作り出す。この選択能力が知能と呼ばれる。人間の知能は反省的で有り、刺激の選択を…

社会心理学の源流と展開

議論のまとめ方に粗密の差はあっても面白い本。コントは心理学を実証段階に達している生物学と社会学のセットで考えるんだね。他方、スペンサーは個人の進化から社会の進化へと時系列的に移行する。こういう発想があったから一時期、ああるいは今でも、人類…

ポピュリズム

現状に見合ったものかと言えば、足りない点も多いが一読に値する本。ネオリベラリズムとポピュリズムの結びつき。組合、行政といった既得権層を打ち、労働者の支持を取り付ける。ねじれ(ブレグジット)。結局、なされるのは既得権の再配分にしかすぎないの…

ハドソン川の奇跡

イーストウッドの新作といえば、必ず公開週には駆けつけていたのに最終日に駆けつける体たらくである。この間見落とした作品も多い。いや、そんなこともなくイーストウッドである。いつもながら自然な感じでゆったりと話は進んでいくのが心地よい。これも、…