2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

21世紀の資本

とりあえず、手はつけた。r(平均年間収益率)>g(経済成長率)。「資本収益率が産出と所得の成長率を上回るとき、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出し、それが民主主義社会の基盤となる能力主義的な価値観を大幅に衰退させることにな…

複数の「古代」

『古事記』『日本書紀』ひいては『万葉集』に異なる「古代」記述を読み取ろうとするもの。『古事記』からよみとられるのは、そう死者を祭るように臣下は天皇に政と「きこしめし」、天皇は支配地域に向けて「こと向け」する。いわば「呼びかけ」それに応答す…

新憲法の誕生

憲法制定会議代わりの帝国議会は、様々な思惑のうずまく議論の場であったわけですね。「主権」概念の採用を忌避に対するGHQとのやりとり、日本国民の要件を定める10条の挿入、中等教育までの義務教育の無償化。一方で、芦田修正についてはその存在自体に疑…

新憲法の誕生

極東委員会の設置前にGHQが草案を出したものだという意味では、この憲法が「押しつけ」であることは間違いない。しかし、だからこそ天皇制は残ったわけだし、人権に関しては言ってみれば素人が関与して斬新なものになっている。とはいえ、日本化の過程で反動…

雨ン中の、らくだ

多分に『赤目だか』を意識してるんだろうな。芸風も違えば、書くものもこう違ってくるのですな。しかし、志らくというのは年寄り衆にかわいがられるタイプなのかな。 雨ン中の、らくだ (新潮文庫)作者: 立川志らく出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/05/28…

大衆小説

『フランス語圏大衆小説辞典』の補遺として書かれたもであり*1、内容も教科書的とはいえ、当然、こちらのよく知らないことばかり、いささか退屈するがさらっと読んで辞書的に読み返していくと有益な本ではないかと思う。ただ、「想像界」「現実界」はやめて。…

進化という考え方

見取り図としていいのかな。ただどんどんエッセイっぽくなってく。進化論という考えかた (講談社現代新書)作者: 佐倉統出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/03/14メディア: 新書購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (15件) を見る

大衆小説

フランスの大衆小説というジャンルならぬジャンルを扱った本。とりあえず、序だけは読んだ。大衆小説作者: ダニエルコンペール,Daniel Comp`ere,宮川朗子出版社/メーカー: 国文社発売日: 2015/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見るやっぱり、ブルデ…

不平等の謎

「道に倒れて誰かの名を叫び続けることを諦めた人の問題」。 「公共性とは、国家や統治団体が方などの制度によって定義するものではなく、「ホームレス」の立場を余儀なくされる人々が、他者への連帯を求めて行う個人の叫びから聞き取られるものではないか」…

ダム・ネーション

映画としてはいささか退屈だったけど、きれいな映像もあったし、米国でいまダムの必要性を検証するような作業が進められているのは興味深い。民主党政権時代にすらすでに後退してしてしまっていたのに、いまどうなっているのやらーーー。

ものんくる

セカンドが出ていたのですね。南へアーティスト: ものんくる出版社/メーカー: ヴィレッジレコーズ発売日: 2014/10/08メディア: CDこの商品を含むブログ (12件) を見る飛ぶものたち、這うものたち、歌うものたちアーティスト: ものんくる出版社/メーカー: エ…

ビッグ・アイズ

ティム・バートンって決して好みじゃないんだけと、やっぱり見ておかなければと思ってしまうんだよね。最初のカットからして決まってるし明かりの使い方がうまい。過剰にあかるい外の世界はとてもきれいだけどどこかフェイクな感じがして、逆にエイミー・ア…