2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Hot Space

1982年、クイーンが発表して大コケしたアルバム。前から聞き直してみたいと思っていたブツ。当時も違和感なく聞いていたのだが、今聞いても悪くないと思う。曲によってはギターがシックっぽかったりして、それまでのクイーンらしさも残しつつ、80年代の音…

ジョン・コルトレーン

冒頭の対談が菊地と相倉で大谷能生も出てくるというのでいささか期待したものの、ほかの顔ぶれが毎度のごとくだったので、どんなものやらと思ったら、やっぱり期待はずれ。一部をのぞけば、コルトレーンについてまともに語れてないんじゃないの。逆に言えば…

「女」であること

新聞報道をみたかぎりでの印象だが、木島被告の裁判って、争点になっているのはある意味で「女である」ということだな。彼女を有罪にするためには、「こういうことをする女は人殺しだってするだろう」という推論が説得力を持たなければならない。これはある…

デニー・レイン

最近、ふとしたことをきっかけにポールの過小評価を感じてしまった今日この頃。新譜も出たんだよ。ジョンの評価はあがる一方なのに、ポールもこよなく愛する私としてはいささかどころではなく悲しい。でも、もしかして、ポールよりジョンがいいという各氏、…

ピナ・バウシュ 夢の教室

ピナ・バウシュの舞台はとにかく分からなかった。もっとも、他のモダンダンスを理解できるのかと言われると苦しいところがあるが、あんなに絶賛されているのにちっとも分からない時期があった。それが悔しいから余裕があるときは公演があるたびに見に行って…

魔笛

初ピーター・ブルックは「魔笛」ということになった。シンプルな舞台演出がとてもよく、それとピアノだけで進めていく音楽、でもオペラの聞かせどころは聞かせて歌はドイツ語、台詞はフランス語、その軽い感じが笑いを誘い楽しかった。 他方で、ストーリーは…

言葉が足りないとサルになる

友人に紹介された本を今頃になって読了。おじさんは爆笑しながら深くうなずいている。私も社会博徒なのだろうか。 ようするに学校というところは「言葉を使えるようになるための知識ときっかけを探しに行くところ」です。市井で額に汗して働いている、世の中…

和辻哲郎の面目

前著がエッセイ調だとすれば、こちらは延々と和辻の議論を順を追って解説がなされていく。もちろん、和辻の議論が批判されている部分もあるのだが、ずっと紹介が続いていく感じ。 個人と全体者とは、いずれもそれ自身に於いては存せず、ただ個人は全体者との…