2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

阿佐ヶ谷スパイダース『少女とガソリン』

いまや話題の人、長塚圭史、阿佐ヶ谷スパイダースの公演『少女とガソリン』を観てきた。といっても、映像だけど。大の男がアイドルの歌をふりつけつきでそろって歌うとなればそりゃ笑えるわけで、面白いといえば面白かったのだが、以前に『犬の日』を観たと…

花はどこへいった

ヴェトナム戦争でアメリカ軍が枯葉剤(ダイオキシンが含まれている)を散布し、その被害が甚大であったこと、その被害はアメリカの退役軍人にまで及んでいること、でも、アメリカ政府はそれを認めていないということ、それぐらいは聞き知っていた。でも、も…

想像界の肥大化:長井真理『内省の構造』ほか

なにをいまごろだが、夭逝した才女、長井真理の『内省の構造』を読んでいる。ここでの知見がその後、どのように論じられていったのかはよく知らないけれど*1、これは面白い。 ブランケンブルクが、「分裂病性」の妄想の背後に潜む基礎障碍を取り出すために非…

「版」の誘惑展(名古屋市美術館)

版画にかぎらず、版のイメージから連想される作品を集めてならべていったもので、冒頭からジョン・ケージの版画があるわ、鏡を版木に利用した作品とか、人型を使った作品、網膜を印刷媒体に見立てた作品等々、様々な「版」が展示されるなか、版の逆をいくよ…

ハプニング

ナイト・シャマラン。この監督、評価は高いのだが何だかボクとは相性が悪いというか苦手というか、いまひとつ好きになれない。前作もあの荒唐無稽な感じに付き合いきれない気分が残った*1。そんなわけで、シャマランの映画を見に行くのは1日ということがお…