2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

菅原和孝『会話の人類学』

この本での会話の順番取りシステムの理解とかかなりあやしいところが散見されると思うのだが、フィールドから引き出される知見そのものはとても面白い。この本の全体を通じて確認されるグイ(ブッシュマン)たちのやりとりの特徴はまずなによりも同じことの…

菅原和孝『語る身体の民族誌』

これを会話分析といわれると違和感が出てくる部分も多いが、これまで読みあさってきたなかで分かってきたことを確認する事例として。 語りの繰り返しということや、 言うまでもなく、かれらはこの民話を繰り返し語っているのである。しかし、それは単純な反…

ペーター・ブロッツマン

相変わらず遊んでます。もちろん、仕事を片付けてからですが。で、帰宅してまた仕事してますが。それはともかく、このFull Blastってトリオ(ブロッツマンのサックスに、エレキ・ベースとドラムスがからむ)はスッゴイ。久々に、思いっきりフリーキーなジャ…

志らく独演会

去年の年末は大阪フェスまででばって談春の「芝浜」を聞いてきたのに、今年はお仕事とかぶって談春を聞きにいけない。その代わりにというわけではないが、談志の独演会で代演したときの「子別れ」の壊し方が面白かったので、今度は志らくもということで独演…

川田順造『口頭伝承論』

やっと読破。『プラトン序説』で指摘されている「声の文化」における詩人の社会的地位の高さは、以下の指摘からも確認できるように思う。 まず語り手についてみますと、ジェリの起源をしめす伝承の中には、先ほどマンデ王族の起源伝承にも出てきましたが、将…

兵藤裕己『声の国民国家・日本』

この人の前著、買ったままどこかに埋もれているはずなのをやっと見つけ出して読む。これも面白い。この話ですべて説明がつくのかどうかは議論の余地があるだろうし、この「国民」って何だろうと思ってしまうところもあるのだが(だから、括弧付きなんでしょ…

矢沢永吉『アー・ユー・ハッピー?』

ちょっと気になったので、永チャンのもう一冊の本も読んでみた。そしたら、永チャンはプロモーターと手を切って、基本的に自分のところでコンサートの制作を手がけていることが分かった。だから、あんなに音がよかったんだ。ちなみに、名古屋ドームのサイモ…