2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧
ここのところキェシロフスキの回顧上映をずっとやっていて、時間があるときに見に行っているのだが、今日は『傷跡』と『アマチュア』を見てきた。あらためて何本か見て思ったのだが、キェシロフスキの作品って主人公が二つの世界の狭間にいて、そのいずれか…
四つのイプセンの戯曲を翻案した舞台。これまでの燐光群の舞台とは、せりふ回しにしろ振り付けにしろ、ちょっと違っていた。そして、ノラの話以外はろくに知らないイプセンなのだが、イプセンっていまでもリアルじゃないかと思った。 この舞台を見ていると、…
さて、これが何作目になるのだろうか?とにかく独特のせりふ回しや振り付けだけでとてもインパクトがあるのでなんだかよくわからなくても、力業で魅せられて、それで十分楽しめてしまうのだが、回を重ねるにつれて細かいところに目が向けられるようになって…
愛知に来てはじめての県知事選に遭遇したとき驚いたことには、再び当選した某県知事は、新聞を読むかぎりでは、県民に向かって声明を出す前に、中京圏の財界に向けて声明を出していた。つまり、この県知事は県民よりも地域の財界の方を向いているのだ*1。 そ…
なぜか最近は奥田民生をよく聴いている。ブックオフで250円のCDをかき集めてきたせいなのだが、久々にきくとなかなかいい。これとか『29』とか『30』とか。とくに音がよいことに改めて気づいた。そんなに熱心に聴いてきたわけではないけれど、多分、ボクが…
手許にもう一冊だけ放置してあったビジネス倫理学の本ということで、これも読んでみるつもりでいて、出先でぼちぼち読んでいたものをやっと読了。多岐にわたる問題が取り上げられていて、個々の論点についてはいろいろ興味深く読めるものがあった。とりわけ…
ゼミのテキストとして読み終えて。 編者でもある大澤真幸によれば、、酒鬼薔薇聖斗から宮崎勤事件に遡るまでの「動機不明の犯罪」と比べて、今回の秋葉原事件を「形而上学的深み」(ある種の宗教性)を欠いた「凡庸さ」ばかりが目立つ事件であるという。そう…
一度でいいから生でポール・サイモンを聞いてみたいなと思っていたら、ガーファンクルとそろってやってきた。ドームでやるのが嫌だったけど、しかも席は売れ残っていた、聞きに行くことにした。でも、正直言って不安だった。二人、とりわけガーファンクルに…
http://d.hatena.ne.jp/Talpidae/20090615/p1 の続き。 ところで、アイドルやロック・ミュージシャンに夢中になる女性ファンの登場については、その積極的意義を指摘する声がある。「けれども、ロックやロックンロールによってはじめて、少女たちが公の場で…
しばらく前に放映された『ポロック』を見る。熱演する主演のエド・ハリスが監督もこなしている。映画のできとしてはいまいちな感じもするが、ジャクソン・ポロックがどんな人物かを描くという点ではかなり面白かった。この映画に、ポロックの父親は出てこな…