2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

デイヴ・エドモンズ

をパブロックと考えるのは短絡的だ。これを聞け。完全なスペクター・サウンズだよ。プロデュースもエンジニアも自分。バックはロック・パイルにつながるブリンズリー・シュウォーツの面々。ひとりぼっちのスタジオアーティスト: デイヴ・エドモンズ出版社/メ…

MUD

なぜかタイトルを『MAD』と勘違いしていて候補外にしていたのだが、仄聞するところ評価が高く、タイトルもよく見てみれば『MUD』。つまり、泥とかぬかるみですね。それからヌママムシなんてのも出てきて、最後にこれが生きてくるんだよな−。 主人公の少年が…

公海上に限定してもね。

この記事によせて*1、しばらく前に読んだ後藤田の回顧録から以下抜粋する。ちなみに、これはイラン・イラク戦争のときの話である。 ペルシャ湾はすでに交戦海域じゃありませんか、その海域へ日本が武装した艦艇を派遣して、タンカー護衛と称してわれわれの方…

大滝詠一 Talks About Niagara コンプリート・エディション

出直すたびにCDも本も手元におきたくなってしまうのはもう性なんだろうな。しかし、レココレの追悼特集あんまり面白くないよ。4月号は井上鑑さんがしゃべってるけど、もっと時間をかけていいからきちんと関係者のインタビューをとって欲しいな。大滝詠一 Ta…

椿姫

さて、フレデリック・ワイズマンのドキュメンタリーを見て、やはり一度は見ておきたいと思ったパリ・オペラ座。しかし、お値段がスゴい。当然、一番安い席を買って、ルドルフ・ヌレエフじゃなくジョン・ノイマイヤー振り付けの『椿姫』を選んだ。 いや面白か…

セクシィ・ギャルの大研究

文庫化しているのに気づいたのでゼミのテキストにしても悪くないかなと思っていたら---。ちなみに、この本のネタ元はゴッフマンなのだが、これ相変わらず復刊されてないのかな。 セクシィ・ギャルの大研究―女の読み方・読まれ方・読ませ方 (岩波現代文庫)作…

棄権することの意味

橋下氏の市長選の件でいろいろと議論されているので、これを機会に私見を整理し披露してみることにする。まず、私は投票しないことも権利の行使の一貫であり、投票しないことの意味はその都度の社会状況ないしは政治状況に相対的に決まると考えており、それ…

イタリア古寺巡礼

『古寺巡礼』が学生時代に読んで回ってみるものだとすると、この本はどうすればよいのだろう。名前挙げられてもほとんど作品が思いつかないのだから、そういう意味では読んでも仕方がない。和辻お得意のメタファーもあまり見られない。ただ、『風土』つなが…

立川志の輔独演会

3月にして2回も志の輔を聞けるこの喜び。もっともこの先の展望はない。前座の志の彦は「元犬」。今春前座で「元犬」聞かされるのは三度目。そして、この辺は志の輔らしく地元出身の二つ目志の八が「時そば」。あとで志の輔も誉めていたけど、これは悪くな…

つくられた桂離宮神話

たまたま出先で見つけそのまま半分ほど読んでしまう。桂離宮というとブルーノ・タウトと来るわけだが、本書によれば、もともと桂離宮は庭園術の文脈では高い評価を与えられており、その後モダニズムの文脈で建築学でも高い評価を受け、そこに必ずしもモダニ…

古代大和朝廷

この指摘はなるほどと思わせるところがある。メソポタミアでは2千年もあったのに「中国の青銅器文化は六百年しか続かなかったことになる。従って中国においては、青銅器文化につきものの都市国家も六百年前後の歴史しか有せず、その歴史が短いということは…

情と理

まあ、政治家や官僚の言うことを真に受けてはいけないというのは当たり前のことだし、これを「オーラル・ヒストリー」と呼ぶといろんなところから異論が出てきそうな気もするのだが、やはり後藤田の回顧録は面白い。読んでると理屈が立ってるところと立って…

ドイツ社会主義

出先で見つけたので、目次を見て買うことにしたものの、さすがはラッセル、読む必要もなかったな。まあ、同時代的な証言ということで。ドイツ社会主義作者: バートランドラッセル,Bertrand Russell,河合秀和出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2007/06/21メ…

戴震と近代中国哲学

日本に西欧哲学が導入されるのをきっかけとして、「中国哲学」という発想も生まれてくるわけですな。ということは、中国語における「哲学」ないしは「中国哲学」という発想は日本語に由来すると。まあ、「哲学」という訳語の由来を考えてもそうなるよな。梁…

古代大和朝廷

あの宮崎市定が日本古代史の本を書いてる、と書いて驚きを共有してくれる人はどれくらいいるのだろう。でも、たしかに最古の「日本」にかかわる文献は「中国」のそれによるしかなわいわけだし、そうした視点から書かれると、中国や朝鮮半島の動きとあわせて…

ひとりブタ

サブタイトルにあるように「談志と生きた二十五年」。隔月かな、横浜にぎわい座にて独演会をやっております。というか、正月ににぎわい座にて購入いたしました。立川流というと、師匠ゆずりかどこかこむつかしい雰囲気を感じさせるところのある面々がそろっ…