2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ハイエクの経済思想

きれいに整理された読みやすい好著。ただ、「ハイエクの経済思想」と銘打つわりには、ご本人がはじめにで書いているとおり、社会主義経済論争も、体制選択の問題も論じられないという意味では、あんまり経済思想っぽくない。しかも、最後の2章は情報社会論と…

ニューカマーの子どもと移民コミュニティ

これもとてもきれいに整理した分かりやすい本だった。この手の議論をする際には参照されるべき本になるのだろうと思う。ただ、とりあげているサンプルが何を代表しているのかということについては大いに議論の余地があるのではないかと思う。おおざっぱに言…

名もなき塀の中の王

イギリス的と言っていいのかな、この手の不良少年を収監するストーリーというのは。でも、ここでは、それ以前に父親が終身刑で収監されており、しかも、同性愛者と来ている。刑務所のなかで、反逆する息子と、その息子にどう向き合うかに困惑する父親が和解…

福祉のアジア

福祉のアジア―国際比較から政策構想へ―作者: 上村泰裕出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2015/09/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る

SEALDs民主主義ってこれだ

SEALDsについて簡単に知るにはよい本ですね。ただ、『高橋源一郎×SEALDs 民主主義ってなんだ?』の方が面白かった。SEALDs 民主主義ってこれだ!作者: SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)出版社/メーカー: 大月書店発売日: 2015/10/21メディア: 単行…

ヒトラー暗殺、13分の誤算

どこまで調べても、勤勉で理想的なドイツ人がそこにいる。どうみたって、単独犯。別に共産党員じゃなくったっておかした体制には違和感を覚えるんだよ。しかし、上層部の妄想はそれを受け入れられない。これを前にして軍人とSSの運命が分かれることになる。…

サルトル 実存主義とは何か

ふと手にとってみたのだが、これ読むなら『実存主義とは何か』を読めばよいんじゃないかと思った。あるいは、この辺の新書とか。カミュのことも出てこない。でも、とっかかりとしてはよいのかな。少なくとも、私がガキの時分はサルトルとボーボワール、そし…