アート

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝 ― ボスを超えて ―

開催日二日目だからかなり混んでるかなと思いきや10分待ち。しかも、今日はお年寄りは無料と来ている。初日はもっと空いていたそうな。1時間待ちは覚悟してたんで拍子抜け。「バベルの塔」じゃインパクト弱いんですかね。しかも、出展されているのは「バベル…

「ミュシャ展」

でも、並ばずに済んだから、「ミュシャ展」も行くことにした。ミュシャというともう固定したイメージがあるからいいやと思ったのだが、スラヴ叙事詩20点という大作が見られるというので予定変更。たしかに、この20作というのは凄いですが、同時に「民族の…

草間彌生展「我が永遠の魂」

招待券もらったから並ばずに入れたけど(しかし、同じ新聞取ってても私はそんなものもらったことないぞ)、チケット売り場も会場もスゴイ人。会場に入ったところに拾いホールがあって、ここにあれは妻有にあるオブジェとかかな、それからおそらく以前ドキュ…

「ピカソ、天才の秘密」展

もう終わってしまうからというのであわてて行ってきた。金曜の夜だからか、それほど混んでいなかった。ただ、あまり期待はしていなかった。「天才の秘密」展という銘打ち方が曲者である。ということは、若き日の絵や習作とかあまり知られていない絵が大半な…

東京都現代美術館

オノ・ヨーコのもっぱら日本での活動を中心とした回顧展。過去の作品については、日本にこだわる必要はなく、以前のそれと同じようなものだったと思う。一方で、最近の作品も。これは前回のそれよりも面白かった。また、いくつかの作品が鑑賞者も参加できる…

おとなもこどもも考える ここはだれの場所? / オスカー・ニーマイヤー展

東京都現代美術館に行ってきました。楽しかったですよ。例の作品も、安倍氏のあれも含めて。何を大騒ぎするのかわかりませんでした。一連の展示を考えれば、一部は大人を入れてくれないし、これだけ取り出すのも随分恣意的な感じが。こんなのどうってことな…

越後妻有アートトリエンナーレ

さて、9年ぶりの越後妻有アートトリエンナーレである。毎回来ようと思っていたのにこんなに間が空いてしまった。しかも、おそろしいことにペーパー・ドライヴァーが運転してしまった。それに、結果的にはなんと悪い日を選んでしまったことかと思うのだが、…

プーシキン美術館展

思ったよりも点数少ないな。それなのにスゴい人。で、こう見ていくと、やはりミレーやコローのあたり、もう一つはセザンヌのあたりから転機を見出したくなるな。さて、この転機というのは連続的なものなのか、それとも断絶を含んだものなのか。

フランシス・ベーコン展

二度目。私が来た頃はそれほど人もいなかったのに最後は随分人がいるな。ベーコン論はドゥルーズとかいろいろあるから、私は断片的な感想を。ゴッホが好きだというのは何となく分かる気がする。まず、ベーコンの絵においてその肉体は肉体以外の何ものも示さ…

谷文晁展(サントリー美術館)

「これは文晁ですな」というのは落語によく出てくる台詞だが、私は文晁を(少なくとも自覚的には)見たことがない。というわけで、こないだ文晁をやってることに気づいて本日。混んでるというほとではないが、けっこう人いますよ。わたしは日本画はとんと分…

ル・コルビジェ展

しかしゆっくり見ている暇がなかった。

VOGEL 50×50

ハーブ&ドロシーのフォーゲル・コレクション。これ見て米国回るなんてことがやれたら楽しいだろうな。とりあえず、ここで鑑賞 http://vogel5050.org

山口晃展

さて、私が山口晃という名前を知ったのは私も無縁とはいえないとある業界に同姓同名の人がおり、ちょっと混乱したのが最初で、その次は某国営放送の10分番組で「電柱は面白い」とやたらと誉めていたからである。で、私はまったくその感覚に同意できてしまっ…

円山応挙展

応挙と言えば幽霊とくるわけだが、応挙の絵ってまともにみたことがないので行って見た。そうすると、応挙という人は同時代的にはリアリズムを追及した人だったのですね。たしかに、応挙の絵(という言い方をしていいのかどうか、日本画って絵が絵として自立…

会田誠展

一部では「児童ポルノ」という指摘もあった会田誠展へ行って見ることにした。彼の作品はまとめて見たことがなかったし、彼の作品がある意味で悪趣味というか、キッチュなものであることは当たり前なので、何を騒いでいるのかという興味もあった。女性もずい…

クリムト

これをクリムト展と呼ぶのは詐欺だと思う。だって、クリムトの作品の大半は習作や複製で、目立った作品のうち二つは愛知県美術館と豊田市美術館の所蔵だ。これじゃあ、クリムト見たって感じがしないよ。あと、私はクリムトを見るとどうしてもエジプトを連想…

青木野枝展

むりくりして豊田もいったぞ。しかし、二ついった収穫は充分あったな。彼女の彫刻って、ある系列は一種テントみたいな形状をしていて、外から見た印相と内側から見た印象がまったく違う。しかも、彼女の昇ると降りるという感覚と、こちらが昇るとか降りると…

青木野枝展

いやー重い体を引きずって名古屋市美術館分は行ったぞ。うまく言えないけど、彼女の彫刻が作りだす世界というのはなんだか楽しいな。豊田市美術館分も行けるだろうか? http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/2012/aoki/ http://www.museum.toyota…

奈良美智展(横浜美術館)

野暮だから個々の作品の解説はしない。でも、大半は複数の作品の組合せでコンセプトが成り立っているように感じられる。奈良の作品を見るときのポイントの一つは目をつぶった少女や眼帯をつけた少女だと思う。こうした少女はいわば現実を見ることを拒絶して…

カオスなんか存在しない(ジャクソン・ポロック展)

こんな日はどうしたものかと考えあぐねた結果、いつまでも行けずにいたジャクソン・ポロックを見に行くことにした。これだけ見るのはもちろんはじめて。初期の絵は、面白いと言えば面白いけど、これどこかで見たことがあるよなという感じの絵がもっぱら。で…

フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展

仕事を早めに切り上げて見に行く。多分(少なくとも意識的に絵を見るようになって)、はじめてのフェルメール。とはいえ、たった1枚。しかし、普段よりも人が多い。フェルメールと騒ぐだけのことがあるのはよく分かったけど、それだけでなく、17世紀オラン…

カンディンスキーと青騎士

いまのうちに行っておこうということで金曜の夜。あら、がらがら。こっちもカンディンスキーの絵がそんなにあるわけじゃなくて、そういう意味ではものたりないのだが、他の仲間の絵がよかったりする。そもそもカンディンスキーの絵をまとまってみる機会なん…

ゴッホ展(名古屋市美術館)

先週行けば相当空いてたんだろうなと思いつつ、予定外の空きができた金曜の夕方は結構な人。しかし、有り体にいって物足りない。3分の1くらいが、ゴッホが影響を受けた画家の絵やデッサンの練習に使った版画とか、作品も習作時代のものが多く、あのちょっと…

ドガ展(横浜市美術館)

天気は大荒れだというのでそれなりの遅れを見込んで出かけたのだが、駅についてみれば列車の遅れはさしたるものではなく、思いの外早く横浜に着いてしまい、さあこの時間をどうしようかなどと考え始めたとき、先日、12月31日までやっていることを知り、それ…

三尾公三展(岐阜県美術館)

最近ずっと余裕がなくて美術館へ行く機会などなかなか作れなかったのでまとめて二つほど。三尾公三って何者だろうと思ったら、『フォーカス』の表紙を描いてた人なのですね。だまし絵風の絵はみていてけっこう面白かった。

「石上純也 建築のあたらしい大きさ」(豊田市美術館)

模型だけ見てると、これって建築なのかいなという疑問が湧いてくるような空気とか雲を連想させる「建築らしくなさ」がありつつ、一方で、いくら模型とはいえこんな繊細な構造物がよく立ってるなと驚かずにはいられない。そして、実物の映像もあった「神奈川…

「森村泰昌 何ものかへのレクイエム」

豊田市美術館 最近、美術館に足を運んでいる余裕がなく、すっごく久々に美術館へ行った。相変わらずのセルフ・ポートレイトなのだが、数年前横浜でやったときは、名画の再現というモチーフでやっていて、そのなかに三島由紀夫のそれも含まれていたと記憶する…

「視覚の魔術 だまし絵」展

行こう行こうと思っていたのだが、といってもだまし絵という発想にあまり心ひかれるわけではなっかたのだけど、この間いろいろあって絵を見に行く余裕などなく、結局終了間際に行くことになってしまった。主題のせいか、あるいは、しばらく前に日曜美術館で…

アンドリュー・ワイエス、あるいは「吊す」ということ

日中、ずっと本を読んでいたらくたびれますよ。そして、金曜日は有り難いことに6時をすぎても美術館がやってますよというわけで。つい最近亡くなってしまったアンドリュー・ワイス。思わず見ほれてしまう感じ。 見ていくと、納屋に馬具が吊しているとか鳥の…

都市へ仕掛ける建築

親子で建築家のディナー&ディナーの建築の試みを紹介した展示。彼らの建築理念がユニークなのは、周辺の環境になじむような建築を提案するところ。展示を見ていくと、旧工業地域に虫食い状に新しい建築物が建てられ再開発が進められていくとき、そこにどん…