2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

グラム・パーソンズ

久々にグラム・パーソンズを聞く。はじめてOoh Las Vegasを聞いたときに、あのギターにしびれたのだが、このときはじめてジェームズ・バートンという名前を意識するようになったのであった。ザ・コンプリート・リプリーズ・セッションズアーティスト: グラム…

自己の分析

理想化転移(理想化された親イマーゴ)にあてはまることは鏡転移(誇大自己)にもあてはまると、分析者のパーソナリティや精神状態が、患者の転移を受け入れるのを妨げることがある。「ただし、分析的態度は一つしかない。賞賛を受け入れることである」(237…

公人か私人か 阿呆くさ

最近はめったに読まないのだがふと目がとある字をおってしまい久々に「天声人語」を読んでしまった。靖国の公式参拝のつど「「公人か私人か」が問われる」、「「個人の心の問題」というのはその通りだろう」。で、云々いろいろ留保をつけていくのだが、まず…

自己の分析

鏡転移と理想化転移の背景となるのは(193頁) ①a) 断片化した身体自己の身体-自己諸核の段階(自体愛) b) 凝集的な身体自己の段階(自己愛) との間の前進-退行の運動 ②a) 隔離(切り離)された心理機制 b) 凝集的で全体的な精神自己 との区分 患者は、根…

ニール・ヤング

さて、最近のわたしのマイ・ブームは久方ぶりのニール・ヤングである。まずは、リマスターされた1枚目をあらためて入手。なぜか、このファースト、評価が低い。もっとよいヴァージョンは後のライブにあるとか言って。しかし、ここにいるのはまさしくニール・…

自己の分析:鏡転移

誇大自己は心的装置の他の部分から解離されてできたものである。「顕示的な衝迫や誇大な妄想は、このように隔離された分割され否認/抑圧されためめであり、これが現実自我の修正的影響を受けるということは非常に困難である」(129-130頁)。これにより生じ…

ホーリー・モーターズ

さて、今晩はレオス・カラックスの新作『ホーリー・モーターズ』である。奇しくも先週のクローネンバーグとリムジンつながりである。どちらも主人公が白いリムジンにのって仕事をするのだ。リムジンなんて見なれない私にここからこれだけの想像力を紡ぎ出せ…

自己の分析:鏡転移

理想化された自己-対象と誇大自己の創造は同じ発達時期の二つの側面である。で、ここではその後者を扱う。好ましい環境では自分の不完全性や限界を認識することで、誇大な空想の範囲が減少する。しかし、才能豊かな人はそのまま行ってしまうかもしれない。ま…

自己の分析

やっとこちらに戻って、自己愛障害における理想化、自己愛の固着は「必ず親イマーゴの変成性内在化が究極的に完成するのに先立ってできあがる」(68頁)。自己愛障害における理想化転移の場合の徹底操作の過程は ①患者が理想化していた自己-対象の自己愛的同…

そういえば選挙だっけ

今日初めて自宅で選挙カーの声を聞いた。そういえば、この週末は選挙なのか。思い出した。私が住む周辺は投票率が低いんだよね。夕方、投票にいって名簿をのぞくとがらがらなのがわかる。逆に、そういうところの票を取り込もうとしないという点で、現行の候…

 ジク・クゥエスキン&ジェフ・マルダー

残念ながら、東京と大阪以外は、ジャグ・バンド・スタイルではやってくれないらしい。とはいえ、ジェフ・マルダーがバンジョーを弾くのは初めてのような気がする。以前は、フリッツ・リッチモンドと一緒にやってきた。ここに、フリッツもいたらなーなどと思…

コズモポリス

いかにもクローネンバーグらしい作品。地味だけど見せるんだよね。ほとんどの出来事がリムジンのなかで起こり、車の進行にあわせて現れてくる人物との台詞中心でほとんどをみせていくことになる。当然、リムジンに乗りっぱなしの主人公は始終画面に出ている…

マリア・ブラウンの結婚

昔は単純にマリア・ブラウンは西ドイツの象徴だと思ってみればよいのだと思ってみていた。いまみると話はもっと複雑でそんなにきれいにまとめられない気がする。ちなみに、ヨーロッパで女性の社会進出が進んだのは戦時の動員体制のなかでの労働力不足がその…

マルタ

大島の次はファスビンダーである。その次は、ベルトリッチである。この人たち、私をまともに働かせる気があるのだろうか? それはともかく、この映画のなかでは、旦那がサディストだって話になっていくのだが、その話の進行過程で旦那が妻に求めるあまりにア…

日本の夜と霧

うわさに聞く『日本の夜と霧』を初めて見た。映画そのものの評価はちょっとおき、まず、当時、松竹でこんな政治映画を、しかも現在進行形の映画を撮れてしまったということに驚きを覚えた。ストーリーは、ある結婚式に登場する招かれざる客が語り出すことか…

自己の分析:理想化転移

読みにくそうとは思ったが、読んでみれば内容はそれほど難しくはなかった。一次的に自己愛の均衡が、母親のケア不足によって乱されるが、子供はそれまでの完全性を次の二つの自己愛構成態に置き換える(22頁)。 ①誇大的で顕示的な自己のイメージ、誇大自己…

千年の愉楽

やはり中上健次の作品は映画になるのかという???ありきだったのだが、若松監督の遺作ではあるし、俳優の演技の引き出し方は若松監督らしいのかな。

新宿泥棒日記

是非見たいと思っていたみた作品だが、実際に見てみると分かったような分からないような。でも、当時の新宿の雰囲気は分かるような。ドアタマから一騒ぎ起こるが、これは状況劇場の舞台の宣伝らしく、いや唐十郎若い、後から出てくる李麗仙も。で、私にとっ…

柳家三三独演会

談春をゲストにしたとはいえ、テレピアホールのいちばんでかいところを満員にしたぞ。最初に見たときは、100人も入らない、テレピアホールのいちばん小さなとこで、午前の部と午後の部をやってたのに。 三三は「三味線栗毛」(生で始めて見た)と「花見の…

夢と希望の街

のちの『少年』を思わせるような、大島のデビュー作。黒沢の天国と地獄みたいとも言えるが、ここで鳩を撃つのはブルジョワなんだよな。 大島渚 DVD-BOX 1出版社/メーカー: 松竹発売日: 2006/03/30メディア: DVD クリック: 6回この商品を含むブログ (4件) を…

青春残酷物語

冒頭から60安保のデモの映像が入り、いかにも大島らしい。でも、その裏をいくというか、それだけでなく、慎太郎/裕次郎の裏を行くであろう作品。

自己の分析

この領域の私の当面の最後の課題であるコフートを読む時期がきたのかもしれない。解説で分かりやすいと書いてあるし、分かりやすい解説書もあるけど、何しろ、自己愛性人格障害の診断は転移で分かるという風に書かれると門外漢にはついて行きにくいな。本文…

創作落語論

柳家つばめ、冒頭から「古典落語は邪道である」。大見得切った。前著とは打って変わって威勢がいい。でも、落語への愛をとっても感じる。解題にもあるが、そこには談志の『現代落語論』につうじるものを感じる一方で、ちょっと吉本主義者のような感じも。し…