2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Thee

今週のヘヴィー・ローテーション。久々に聞いたら、やっぱりこの歌詞にしびれる世界の終わりは そこで待ってると 思い出したよに、君は笑い出す 赤みのかかった 月が昇るとき それで最後だと 僕は聞かされるTHEE GREATEST HITSアーティスト: THEE MICHELLE G…

日常世界の自己呈示

ゴッフマンのイメージについては、この本の内容が大きく影響しているように思われるが、いま改めて読むと、『相互行為儀礼』で簡単にしか論じられていなかった問題系が主題的に取り扱われたものだと考えた方がよいし、この延長上に「役割距離」の話がくると…

探偵物語

今頃になって初見。薬師丸ひろ子と松田優作が出てるからとついつい見てしまった。松田優作の風采のあがらない「ださかっこいい」感じがとてもいい。テレビ番組の「探偵物語」もあの映像が捉える横浜の感じがとてもよいのだが、こっちだって映画として悪くな…

暗殺の森

いやー、スゴイ。これまた10年以上前に見たもので、記憶をたどると、トラウマもので、その反動としてニヒリスティックにファシズムへというようなストーリーが基本線だったように思うのだが(これに後述の洞窟の比喩が重なるオチがある)、あらためて見る…

相互行為儀礼

最終論文をのぞいた『儀礼としての相互行為』を読み返してみた。新訳が出てるから、書き込みだらけの旧訳とあわせて読んでみたら、たしかに、新訳の方が読みやすいことは読みやすいし、誤訳がなおっている部分もあるのだが、新訳は新訳で少なからずの誤訳が…

ルーマンの教育論

講義で教育問題がらみのネタを取り上げたので、関連文献を一通り読んだ流れでルーマンの教育論がらみの研究書もひととおり読んでみた。やはり、一番分かりやすいのはこれなのかな。しばらく、ルーマンから離れていたので、おさらいという意味でも役に立った…

自衛隊の高齢化

面白すぎるのでちょっとメモ。本日朝日夕刊のコラムから。自衛官の高齢化が進んでいるそうな。全自衛官の平均年齢は、1991年度で32.2歳、2008年度で35.1歳。公務員削減の流れで、この17年のあいだに自衛官も5千人減ったが、幹部クラス(「曹」を含む)は1.5…

最初期のゴッフマン

この連休に単行本に収録されなかった初期のゴッフマンの論文や書評を読み返してみた。あらためて確認できたことには、相互行為論的な視点は弱いが、その後の議論の基本的な図式はおおよそこの時点で出ていると見てかまわない。とりわけ、Psychiatryに掲載さ…

「若者のすべて」

風邪で調子があがらないのでついつい見てしまった。ヴィスコンティってフェリーニなんかと比べるとちょっと単純な感じがするんだけど、十年以上間を明けて観ると、昔の自分の目が節穴だらけだったことが明々白々でそんな口をきけたものではないと反省。絵も…

ブロンド少女は過激に美しく

思わずその映像に見惚れていたのだが、この映画のどこがよいのかを説明するのは難しい。

どうしたものか

こんなものが再発されることを知ってしまった。どうしよう?【LPサイズジャケット絵柄カレンダー付き】NIAGARA CD BOOK Iアーティスト: オムニバス出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ発売日: 2011/03/21メディア: CD購入: 2人 クリック: 46回こ…

中抜き

何かと言えば「民意、民意」と口にしては、言うことがころころ変わる輩にうんざりしているところに、本日の朝日朝刊掲載の長谷部恭男と杉田敦との対談は、我が意を得たりという感じで面白かった。 「デモクラシーというのはそれ自体が目的ではない。中長期的…

Empty Rooms

ジョン・メイオールの中古盤を何枚かひろう。のちにマーク=アーモンドというユニットを結成する二人もバックに入ったEmpty Rooms、前々からこれを聞いてみたかったのだが、それも手に入り、これはというわけで早速聞いたところこれがなかなかよい。同じメン…

坂部恵『和辻哲郎』

前著とのつながりで再読してみたのだが、いまごろになってこの本のすごさがわかってきた。なにしろ最初は歌舞伎の話なんだから、以前読んだときはきっとこれはなんなのだろうと思いつつ読んだはずであり、どれほどの理解がえられたのやらおぼつかない。しか…

『和辻哲郎 人格から間柄へ』

和辻における「人格」の概念の変容と、それがさらに「間柄」と話とどう接続していくのかを丹念に追いかけていった本。とても、勉強になる。いくつか他の本に目を通したら再読してみた方がよさそう。 論考「人格と人類性」の発表は昭和六(1931)年だが、すで…