2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

オデッセイ&オラクル

ステレオ版とモノ版にプラスして未発表だったR.I.P.も入った新しいプレスを見かけたので購入。やっぱりゾンビーズは好きだ。ここにいろんなものの影響を読み取るのは容易でしょうが、久々に聞いてビーチボーイズの影響をとても感じた。 しかし、ゾンビーズ、…

若者と初期キャリア

毎年、この時期は若年労働問題の本を何か読んで少しは知識を増やしておかなければならない。今年はわりと最近になった出ていることに気づいたこれにした。新しいデータも加えてこれまでの知見がまとめられているのは便利。また、経団連等がフリーターの正規…

ブラック・スワン

前作『レスラー』の評判がよかったのに見に行けなかったアロノフスキーの新作、ご近所でも評判だし、評価も高いようなので見に行ってみた。ナタリー・ポートマンで「白鳥の湖」はちょっと線が細いのではとも思ったが、迫力の演技ではあった。面白いと思った…

グローバル化の社会学

グローバル化で生じていることはなにかを確認したうえで、グローバリズム(新自由主義)に対抗する枠組みとして、EUがモデルであろうトランスナショナルな国家の必要性が説かれているということでいいのかな。他の本と重複する部分が多く、どこかで聞いたよ…

災害ユートピア

あらためて、自然災害の発生にともなう 「悲劇と気前の良さはどこでも見られた」(46頁)。「その理由の一つは、災害時には、人びとは長期的ヴィジョンに立たないからだ。---。災害直後には、人びとは互いに対して連帯感と共感をもつが、普段はそうではない」(…

〈ほんとうの自分〉の作り方

タイトルにひいてしまったのだが、読んでみたらそんな本ではなかった。十分、ゼミのテキストに使える手頃な新書本。しかし、ここで言われる「自己物語」は別の用語に置き換えても十分に説明可能な事象を扱っているとは思う。のつくり方 (講談社現代新書)" ti…

イリュージョニスト

ジャック・タチが残した脚本を映画化したアニメ。タチへのオマージュになっていると言ってよいだろう。主人公の名前からしてそうだし、タチの映像が映る場面もあるのだが、とにかくジャック・タチを感じずにはいられない。そして、そこにはチャーリーにもつ…

ダンシング・チャップリン

ローラン・プティの演出作品「ダンシング・チャップリン」を映画化するまでの経緯を映したドキュメンタリーと実際に映画化した作品の組合せ。前半のドキュメンタリーでは、監督とプティのやりとり(はじめてプティを映像で見た)やダンサーたちのやりとりも…

おしゃべりで世界が変わる。

おしゃべりの快楽というのが中心的なトピックになってますな。そうすると、この話、社交論に近いということになる。おしゃべりで世界が変わる作者: 川上善郎出版社/メーカー: 北大路書房発売日: 2004/09メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ…

『災害ユートピア』

「大衆の反応が、助け合いと利他主義、即時対応的な行動、団結の饗宴なら、公共機関のそれは非常にダメージの大きい形でのエリートパニックだった」(291頁)。 この本、とても興味深い。サンデル教授は、震災時の日本人の道徳的なふるまいをたたえていたけれ…

日本の電力消費

東電の電気料金値上げとかいう話が出てるので、部門別エネルギー消費量を知りたいと思って調べてみたら、「でんきの情報広場」には「家庭を中心に伸び続ける電力消費」とあり、たしかにグラフを見れば増えている。しかし、それが全体の電力消費に占める割合…

世界リスク社会論

いつの間にか文庫化してますな。『危険社会』の簡略版のような感じで読めますな。世界リスク社会論 テロ、戦争、自然破壊 (ちくま学芸文庫)作者: ウルリッヒ・ベック,島村賢一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/09/08メディア: 文庫購入: 9人 クリック:…

これからの人生

月一なので大抵聞き忘れている小西康陽の番組の再放送をたまたま耳にする。この選曲はよかった*1。 千賀かほる「真夜中のギター 」 ザ・シャデラックス「あしたのニュース」 ダークダックス「美しい星 」 ザ・タイガース「光ある世界」 ムッシュかまやつ「ど…

『復興計画』

これからどうすればいんだろうというとき、これまでどうしてきたんだろうと振り返ってみるのは基本かと。その点、この本は勉強になる*1。ただし、関西淡路大震災だけは記述のスタイルが異なり、著者の当時の提言と具体的な復興事業に対する評価がなされてい…

『G・H・ミードの社会学』

「創発」という概念を中心に読み解いたミード論で、これまで読んだ二次文献のなかではいちばん腑に落ちるものだった。役に立ちそう。それに、アダム・スミスとつきあわせをした議論にはじめてお目にかかったし、マルクスとのつきあわせも面白い。ただし、あ…

おしみわがお

お供で行ってきました。楽しかったですよ。いい声してるのに、彼女は過小評価されてると思うな。 http://www.mishio.com/

ファンタスティック Mr.Fox

アニメを作ってもウェス・アンダーソンはウェス・アンダーソンって感じで*1、映画として楽しめる。ビーチボーイズが効果的に使われてるのも私好み。カリフォルニア・フィーリン~ベスト・オブ・ビーチ・ボーイズ~選曲:ブライアン・ウィルソンアーティスト: ビ…

阿部和重『ピストルズ』

読みましたよ。阿部和重は気になる作家ではあるのだが、近年は文学とは縁遠い生活をおくっているので、これまで読む機会もなく、どうせ読むならつながっているらしいこのあたりや*1、同じく神町を扱ったこっちを先にとか思いつつ*2、そんなことを言っている…