2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

フラッシュバックメモリーズ3D

3Dって洒落かと思ったらほんとに3Dだった。こういう3Dの使い方もあるんだな。ある意味、音楽ドキュメンタリーで、音楽ドキュメンタリーをみてるとしばしば不満なのは、ミュージシャンの能書き垂れるのもいいけど、音楽いい音で目一杯聴かせてくれよと思っ…

日本近代思想批判

子安宣邦は和辻の『風土』から次の部分を引いて話に一段落つけてるな。しかし、引用頁ぐらい示してほしい。「我々は、家のアナロギーによって国民の全体性を自覚しようとする忠孝一致の主張に十分に歴史的意義を認める。それはまさに日本人がその特殊な存在…

倫理学

最後の「国民的当為の問題」はどう読めばいいんでしょな。とりあえず、家(族)ならびに国家に結びつけられる忠孝のような道徳は相変わらず忌避され、忠孝に「国民的統一の意識とかかわるところ」(294頁)はないと「公共道徳の未発達」が指摘される(247頁…

ティナリウェン

お買い物。ティナリウェンの一枚目。もうその後の味は十分。まさに砂漠のブルース。ザ・レイディオ・ティスダス・セッションズアーティスト: ティナリウェン出版社/メーカー: ライス・レコード発売日: 2004/08/06メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を…

倫理学

「従って植民地廃棄は、近世初頭以来の運動を断然停止し、ここで運動の向きを逆にすることを意味する。この逆方向において世界的な経済組織が樹立され、それぞれの国民がその風土と才能による特殊の清算にいそしみつつ、互いに補い合う調和的な関係を作りだ…

映画 立川談志

やっと見てきたよ。「やかん」と「芝浜」か。なんの文句もねーんだが、おっきなスクリーンで落語見せられても困るな。寄席いったてあんなに大きい訳じゃないんだぜ。あ、熊のぬいぐるみ抱いてました。あとは、たしか自分でも言ってたけど、談志は辞儀がきれ…

Right in the Back of Your Mind

エドガー・ジョーンズ3枚聞いて、いずれもかなり気に入ったので、彼が以前にやってたバンドStairsも聞いてみるがこれも面白い。ストーンズをはじめフーとかいろんなものを連想させる。ライト・イン・ザ・バック・オブ・ユア・マインド(紙ジャケット仕様)アー…

続日本精神史研究

さしあたりの話とは関係ないのだが、和辻のこういう視点は面白いと思う。「しかし我々はさらに法会供養というごとき仏教的儀式そのものを一つの芸術と見ることもできるそこには経典を朗唱しょうし、あるいは儀式的に動作する僧侶がある。彼らはちょうど演劇…

続日本精神史研究

有名な(?)「町人根性」の論文である。ここでは「忠孝」が私事であるように、「町人根性」が批判されている。自由民権運動もその一貫としてのみ把握されている。「かくして我々は功利主義的個人主義が現代日本の建設のための強い動力であったことを承認し…

続日本精神史研究

ちっとも文庫化されそうにないこの本の第一論文。和辻の発想法がよく出ているというか、和辻の面目躍如の論文と言っていいのではないかな。 ではどういう行為が日本精神の発露であるのか。かかる発露をそれとして定める規準は何であるのか。そこで人は忠君愛…

Patti Smith and Her Band

いまさらパティ・スミスを見る機会があるなんて思ってもみなかった。チケピで他のチケット買ったとき、パティ・スミスと張り紙がある。えっと思ってネットで調べたらホントに彼女が来日するというではないか。というわけでチケット即購入。雪が降るなかクア…

倫理学

『風土』より類型が二つ増えている。「地理的全体としての国土は、一つの文化共同体と国家なお組織とが相覆うている場合の国土の領土というように限定しなくてはならぬ」(323頁)。ここからさらに、「かつて一つの国家の領土となったことがあり、そうして強…

伊藤仁斎の世界

「だから、倫理学という学問の出発点において私たちは「倫理とは何であるか」という問いの前に立っていると和辻がいうとき、彼は「人間の道」であるところの「倫理」という言葉の意味合いを、あらういは人倫という概念に強く立脚する儒教における人間存在の…

倫理学

和辻のこの指摘には、やはりオギュスタン・ベルクのあの指摘をぶつけるべきであろう。「一般的にはエリート階層が自分たちの風景の概念を押しつけるものである」(49頁)。*1。そして、同じことが歴史についても言えるはずである。自分の国の言われを説明し…

風、桂子ですけど

短編2本。両方とも面白かった。これも昨日と似た作風なのだが、二日続けてみるとやはり効果音とかカメラのより方は今でも似たところがあるなと思った。一本目、節目なのか、その節目の映像が美事で、これがまた繰り返される。しかし、これだとなんとなく節目…

部屋

ほとんど電車にのって部屋を探すことの繰り返しだけといっていいくらいなのに、それがリズミックで、しかも構図が決まってるので、気持ちよく見られてしまう。園子温というとストーリー・テラーという感じなんだけど、ここでは随分作風違うな。

Gary Bartz

さすがに三日続けると他のモノをという気になったので昨日からギャリー・バーツ。この2枚を聞くと2枚目が駄目というわけではないのだが、圧倒的に一枚目がよいと思ってしまうのであった。アイヴ・ノウン・リヴァーズ・アンド・アザー・ボディーズアーティス…

倫理学

この本、後半は読み飛ばしてるから再訪は仕方がないかな。しかし、文庫で300頁以上ある本を読むのがだんだんふつうな感じがしてきたのはよい兆候なのだろうか?それはともかく、和辻の「主観的実践連関」という言葉は怖いな。結局、それが何として自覚されて…

倫理学

で、『倫理学』にもどってみるのであるが、ここでは「国家はいかに単純なものといえども自覚的な総合的な人倫組織としての統一的構造を持っている」(137頁)とあるな。そうした、国家が他の国家にたいして自らの独自の存在を自覚するところに「歴史」が生ま…

日本倫理思想史

でも、和辻は明治維新を国民国家の成立としてみているんだよな。 しかし王政復古は、単に武家執権の以前に帰ったというだけではなかった。それは開国と必然に結びついている近代的国民国家への急激な転向であった。その際皇位の伝統は、国民的統一を表示する…

エドガー・ジョーンズ

その前にやってたグループがこれ。Who Is This Isアーティスト: The Stairs出版社/メーカー: Wind Bell発売日: 2008/08/09メディア: CDこの商品を含むブログ (2件) を見るメキシカンR&Bアーティスト: ステアーズ出版社/メーカー: ポリドール発売日: 1992/06/…

日本倫理思想史

「仁斎より徂徠へと発展して、古文辞学として世間の注目をあびた復古学は、シナ古代崇拝をその枢軸としている」というわけで、丸山の徂徠などとは違って、和辻にあって伊藤仁斎や荻生徂徠の評価は低い*1。国学は、こうした方法論が古典に向けられたものであ…

The Masked Marauder

エドガー・ジョーンズってソロ名義で出したり、グループで出してるし、ジャケ違いもあったりして、ディスコグラフィーがよく分からないのだ、多分、これの後に出したヤツだと思う*1。これも、当時、結構、ストーンズにもつうじる、そのゆるいグルーヴがなん…

デジャヴ

でかけそびれて家で『デジャヴ』を見る。やっぱりトニー・スコットはうまいな。基本的には、『アンストッパブル』なんかと同じで、間に合うか間に合わないかという単純なストーリーなのだが、そこに複雑な仕掛けを組み込んでこれだけ展開するのは流石の力業…

日本倫理思想史

家康による文教政策による武士の教化は「キリシタンの刺激に対する防御として役立ったのみでなく、戦国時代以来武士たちの間に目ざめた道義心に理論的な拠り所を与え、心ある武士たちの眼を昔風の武者の習いから儒教的な士太夫の道、士君子の道の方へ向け変…

天才バカボン

この先、これに注意した方がよいかも。 go.jp/~cfors/so4_gpv.html

日本倫理思想史

金曜はやはり疲れているせいでもないが、3冊目の半ばをすぎて思うに、和辻先生、話が長いのですが。『倫理学』にもそうしたところがありましたけど、むかしの大先生がうんちくを垂れる調子が疲れた身に応えると同時に、それを酒で麻痺させたくなります。戦…

普通の生活

http://ordinarylife.bgettings.com/

日本倫理思想史

というわけで、後半の始まりであるが、そもそも応仁の乱から天下統一にいたるまでの過程を「武士的社会の再建」と題していることにとてもつまづく(私には鎌倉幕府と江戸幕府を連続したものとして考えるのはとても難しい)。しかも、和辻自身、内藤湖南に言…

ひこうき雲