2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

押井守『凡人として生きるということ』

何を書いてるんだろうと思って読んだら、これがなかなか面白かった。ただ、同じようなことを、最近繰り返しここで書いているので内容は紹介しない。でも、自分自身が年をとるにつれて、オジさんになるって楽しいなーと実感するようになった体験とよく重なる…

兵藤裕己『演じられた近代』

話がこんな方向に進むとは思っていなかったのだが、たまたま見かけて面白そうだったので購入して読んでみたら、やはり面白かった。われわれのなかに「声の文化」の名残がいかにどのような形で根づいているかを考えるうえでとても役に立った。 むしろ等時的な…

矢沢永吉

今年の夏前に、最近の永チャンが語る番組と、30年くらい前に永チャンが語る番組の再放送があって、いずれもとても興味深かった。今も昔も、永チャンは、いい意味でちっとも変わってない。決してぶれることがなく、年をとった分だけ深みが増している。あま…

柳家三三ひとり会

仕事がいろいろ集まってしんどいときどうするか?私の方針はなんとか空き時間をつくって遊びに行くです。というわけで、若手の成長株だと思う小三治門下、三三のひとり会。「やかん」に「三人旅」に「不孝者」。これで三度目だと思うけど、最初に見たときに…

エリック・ハヴロック『プラトン序説』

この本をきちんと読んでいなかったのは大変な失敗でした。文字のない社会が社会を再生産していくためには継承されていかなければならないものがある。それはどのようにしてなされたのか?その結果、社会はどんな特徴を帯びてくることになるだろうか?そして…

『筑紫哲也』

当時、ボクは、この人にたいして複雑な印象を抱きながらテレビをみていたのだが、そうはいっても、「ニュース23」が始まってからボクの見るニュース番組が次第にここに固定していったのは確かだった。何かあると、今日の筑紫は「多事争論」で何を話すんだろ…

川田順造『口頭伝承論』

とりあえず第一論文を読了。いや、この本スゴイ。面白いよ。 スペルベル&ウィルソンは、関連性理論を展開にするにあたって、判決のような「宣告型」や約束のような「行為拘束型」を発話行為の例外ケースとして棚上げしてしまうわけだけれど、この本を読んで…

「犯罪学者 ニルス・クリスティ」

ノルウェーの犯罪者の更生施設やそこで暮らす「収監者」の様子を紹介しながら、ニルス・クリスティという犯罪学者に森達也が話を聞くというドキュメンタリー。見ていて正直のところ、ノルウェーのやり方に驚きをおぼえたし、いろいろ教えられるところが多か…

大野和士 リオン歌劇場管弦楽団

音にきく大野和士を聴きに行く。ボクはあまりクラッシックのコンサートにはいかないから比べるものが少ないけれど、やっぱり凄いんじゃないですか?一番やすいチケットを買ったんだけど、その方が指揮がよく見えてよかった。でも、結構空席が目立ったよ。そ…

イニス『メディアの文明史』

手許にブツがないので借り出してきた。ちょっといかがわしい感じがしないでもないのだが、なるほどと思わせる記述も多く面白い。カルスタ流行りなら、このよく知られているはずの本、復刊されてもよいと思うのだが、新曜社にはそういう予定はないんですかね…

パリ・オペラ座のすべて

先週末はひたすら今日ワイズマンを見るための体調回復に専念するはずだったのに続出するトラブルがボクのところに舞い込んでくる。でも、(だからこそ)行く。途中で集中力が切れ気味になったけど、それでも面白かった。やっぱり、ワイズマンのショットって…