2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

悪党諸君

「悪党諸君」というのは先代の鈴々舎馬風が刑務所の慰問へ行って語ったと言われる言葉である。さすがの永さんもそこまでは言えなかったらしい。「僕らの世代には、沖縄になんあ借りがあるっていう考え方があるんですね」(117頁)。こちらは海渡さんの発言。…

民主主義ってなんだ?

これは面白い本ですね。前半はシールズができるまでの経緯、後半は民主主義って何だって言いながら、立憲主義とのバランスも考えてます。実践しながらが考えてきた学生のことばっていうのは大事にしないとね。 民主主義ってなんだ?作者: 高橋源一郎,SEALDs出…

成長なき時代の「国家」を構想する

以降は、どれも紙幅の制限か単純なことして言えていないのでちょっと不満。ただ、ケインズの社会的安定性にかかわる指摘。要するに美人投票の話ですね。「人々は行動に際して、つねに社会全体の意見や慣行を気にかけている」という話は大事だなと。それから…

ブルース&ソウル・レコーズ 126

ロックンロールとは何だったのか/R&Bの歴史の中で すごい選曲。Sister Rosetta Tharpeすら外されてる。全然知らないよ。 1. LONG TALL MARVIN: Have Mercy Miss Percy 2. MERCY DEE: Come Back, Maybellene 3. RICHARD BERRY: Mad About You 4. EDDY LANG: …

カンパニー マリー・シュイナール

春の祭典、この舞台を見ながらまずなによりも感じたのは気持ち悪さだ。舞台を見て気持ち悪いと思ったのは、ベジャールの「ボレロ」ぐらいだろうか。はじめから女性のダンサーの胸はゆれ、尻をつきだすポーズをする。でも、ちっともそそられない。ここに現れ…

渋さ知らず

ジャム・バンド・ブームは去ったのか?こないだの吾妻さんのときもそうだったけど、あまりお行儀のよくない、一連の騒ぎにきてる集団をぜんぜん見かけなくなったな。というわけで、以前のように小屋が人であふれそうって感じではなかったし、メンバーも変わ…

サム・ペキンパー

なぜかとても長く感じた。リズミカルではないのに、同じ調子が続くだろうか。だが、ペキンパーという監督の人となりは十分に伝わってくる。そして、自分があまりにペキンパーに接する機会が少なかったことも。見ている作品は数えるほど、まともにその筋立て…

成長なき時代の「国家」を構想する

第一論文は常に選択の可能性があるところで、自分の立場にあわせた立論がなされていると思った。面白かったのは、第二論文の以下の指摘。それから、やはり安藤馨はすごいな〜。 「低成長経済下では、経済財における再分配のにおける困難だけでなく、あらゆる…

民法改正

今頃になってお勉強する民法改正話だが、民法は1898年に施行されて以来の古い法律だってことは知っていたけれど、たとえば、不平等条約の改正には民法や刑法の整備が必要だったわけですね。それから、外国人を判事にという話が出て来るのも、法に知悉した者…

セレスティアム

ゲイリー・アッシャーということで近所のセコハン屋で買ったのだが、私的にはこの80年代感からして期待はずれ、というのはひどいかな。聞き込んでいけばそれらしさは出てくるのですがーーー。やっぱりねぇ。しかし、こういうのが好きだという人もいるんで…

チャルラータ

サタジット・レイの1964年の未見作品。ひたすら素晴らしいと言うしかない。お話としては、一種、「近代の悲劇」ということになるだろう。二つの宝を持つ男が、それぞれを自分が信頼する身内に託し、その二つともが裏切られる。きわめてリベラルでありながら…

螺旋銀河

まあ、女性に好かれない女性という類型があるように思えるけれど、そうした二つのタイプがからみあうという設定なので、これには笑えた。コインランドリーを選ぶというのも悪くないけど、映画全体としてはどうかな。

顔のないヒトラー

西ドイツでもニュールンベルク裁判のあとはアウシュヴィッツのことは忘れられていたんですね。それが、こんなこんなかたちで、検事たちの結果としてはささいな努力から変わっていくわけですね

Adam Pultz Melbye

Gulletアーティスト: Adam Pultz Melbye出版社/メーカー: Barefoot発売日: 2014/01/14メディア: LP Recordこの商品を含むブログを見る ドリームス・アンド・ブルース・フォー・トオル・タケミツアーティスト: キャスパー・トランバーグ出版社/メーカー: ewe …

社会の道徳

なんでみんな社会分化のことしか気にしないのだろう?社会の道徳作者: ニクラスルーマン,Niklas Luhmann,馬場靖雄出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2015/04/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る社会構造とゼマンティク 3 (叢書・ウニベル…

室内

砂の敷かれた舞台の上に照明で前後に境界が引かれているらしく、その奥の明るい部分が室内ということのようだ。この室内に人が集ってきて、幼児を床に寝かせるもっとも、それは人間というよりは人形あるいは死体のようだ。最初3人だった室内に後から二人が…

舞台は夢!

私にとって、コルネイユと言えば、名前は知っていてもモリエール以上に具体的な作品は何も知らない、フランスの劇作家である。これはモリエール同様、わたしの無教養を証しだてるようにたたずんでいる古典フランス演劇の世界の一角である。で、その現代版で…

柳家三三独演会

はじめに春風亭一蔵「のめる」。これは久々に聞いた。それから、三三さんが出てきて、「釜泥」に「居残り佐平次」。「釜泥」って設定が不自然であんまり面白い話じゃないと思うけど楽しめました。「居残り佐平次」を中入り前にやるとは思わなかった。わりあ…

EDEN/エデン

ちょっと長くて退屈だなと思いつつ、フランスのクラブ・シーンを追いかけた映画かと思ったらそれだけじゃなくて、男のアラサーの話だったね。『アメリカン・フィデリティ』、『ブロークン・アローズ』につながるガキの頃からちっとも進歩できない男の話。新…

天使の消えた街

映画監督がある事件を映画化しようということで、その取材をして回る記者たちの取材をして回る一方で、自分も取材のタネになりかねないような娘の親権争いというトラブルを抱えている。そんな監督の取材して回る様子をすごく小気味よいテンポで描いて行くの…