2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

働くということ

久々に読み返してみると、よい本だとは思う一方で話が飛ぶところと繰り返しが気になるな。話しおろしかしら。むかしむかし、日本の労働の多様さ、勤勉の多様さ、不平等の多様さ。さて、いまは。 1,ILOのノーベル平和賞受賞。ところが、労働と雇用に関する…

金融が乗っ取る世界経済

ドーアの本いくつか読み返してみたら、重複も多く冗長だった。そういう意味ではとっつきにくいが、この本が一番おすすめかもしれない。ピケティの先触れとしても。1,英米モデルの勝利。経済の金融化。米国おける金融業の全利益所得、GDPにおける割合の増…

ベイシック・インカム

ベイシック・インカムといえばライフスタイルの多様化に伴う新しい生活給の保障の在り方、というイメージがもっぱらだった私には、無駄な部分も多かったけど、面白い本だった。これでいくと、控除から現金給付へ移行するのとBIへの移行は相対的な問題にすぎ…

戦後史の正体

今頃になって話題のこの本を読む。まあ、いくらも指摘されていることだろうけれど、事実と主観的判断がないまぜになっているのでそれを腑分けして読まないと持って行かれてしまう。とりわけ、近年の経済関係についての記述は自分が見聞きしてきたことでもあ…

地獄の黙示録

さて、前回見たのはいつだか思い出せないけれど、追加映像を含んだ完全版とかいうもの。今回は、劇場公開版のデジタルリマスターということなのだが、私が知っている最後のあのシーンはなかった。二つのヴァージョンがあったのですね。こっちならエンドクレ…

「つながり格差」が学力格差を生む

1,高度経済成長期は都市部と農村部という地域類型別学力格差よりも都道府県別の学力格差が大きかった。「都鄙格差」。が、以降この差は同和地区をのぞけばかなりならされた。学力低下は学力格差の拡大に由来する。文化階層や基本的生活習慣のちがい。業績…