2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

SIGHT

4月に出ていたのか不定期刊行にしてから、かえってタイミングを読まなきゃいけなくなって、アクチュアルさを失ってるんじゃないか。まあたしかに安保法制は4月からの施行だけど、その間に国会の開催要求を黙殺してるし、4月以降でも安保法制の廃止法案の審議…

サンセット・ストリップ ロックンロールの生誕地

『サンセット大通り』からトロカデロ(the Trocadero)といった有名なナイトクラヴ。マフィア。サミー・デイヴィスjr. さらに、ウィスキーアゴーゴー(The Whisky a Go Go)、ロキシー、レインボーといった有名なライヴ・ハウス。ゼッペリンの悪ふざけしたおと…

ひそひそ星

どちらかと言えばストリー・テラーだと思っていた園子温が、もっぱらモノクロでカメラを固定して、こんなに洗練されて映像を見せてくれるなんて想像で来たるだろうか?というのは、いささか大げさで、前作にもそうして要素は垣間見られたようにも思えるし、…

Rockin' In The Free World

スポットライト 世紀のスクープ

信仰、良心、正義と罪というのが背中合わせになっているのだな。わりと直後にボストンに行っているのにこの話ぜんぜん知らなかった。こういう映画がまだ米国で作られて高い評価をえるのはいいな。

アーサー・フォーゲル〜ショービズ界の帝王〜

80年代はしばしばスタジアム・ロックの時代と位置づけられる。で、ときどきお世話になるけど、本来、ドームのコンサートは好きじゃない。たいてい音が悪いし、ミュージシャンも豆粒のようで、その代わりにいろいろショーアップしたセットを楽しむことにな…

レッキング・クルー〜伝説のミュージシャンたち

ビートルズが出てくるまでの60年代アメリカン・ポップスは完全な分業体制ができあがっていて、シンガー、ソングライター、セッション・ミュージシャンに分かれていた。ロックン・ロールの登場で、それまでジャズのバックをやっていたセッション・ミュージシ…

ザ・デクラインIII

この三部作のオリジナルタイトルは、The Decline of Western Civilizationである。一作目は、米国のパンクと言えば、ニューヨークしかアタマになかった私に、LAのパンクシーンがどんなものかを教えてくれるドキュメンタリーだった。ぐっとアート性は低くなる…

風の波紋

東日本大震災とときをあわせて新潟から長野にかけて地震が起きたのだが、あまり、話題にならなかった。この映画の舞台とはいささかずれているがお隣ではある十日町にわたしはちょっとばかり縁があり、原発のこととあわせて、ほとんど流れて来ないこっちはど…

ザ・デクライン:ザ・メタルイヤーズ。

80年代に後半に化粧をした美形をならべてバカ売れしたLAメタルというのがあったけど、メタルにしてはポップな音楽性もセックスばかり扱った歌詞にもまったく興味を持てなかった。ま、もともとメタルって基本的にはあまり聞かないのでよく知らないのです。…

さざなみ

筋書きはほとんどわかってるのに面白くみることができてしまう。もうじき45年を迎えようとする老夫婦。記念のパーティが間近なのだが、その直前に、二人が出会う前の旦那の恋人で、スイスの山で遭難死した女性の死体が氷河のなかから見つかったという知ら…

独立国家の作り方

やっと読んだ。前半のモバイル・ハウスや個人が「公園」を作ってしまうといった、彼が観察して見つけていったものについてのお話はとても面白い。ま、他の本にも書いてるのだろうけれど、でも、そこから考えていく彼の発想さらには理念的なものになると面白…

山河ノスタルジア

オフィス北野とクレジットされていきなり踊り始めるから、これは『座頭市』をなぞってるのかと思いきや、われわれにとっちゃどうってことはないこにペット・ショップ・ボーイズの楽曲で最後に泣かされてしまうのだからこのシーンはバカにできない。 最初は、…

アイヒマン・ショー

アイヒマン裁判の映像が「完全」に残っているわけだけど、そういえば、それはどうしてかと言えば、まさに「アイヒマン・ショー」が行われたからですね。だから、もちろん、そこには金も絡んでいる。もちろん、だから、映像がどうということではなく、撮るま…