2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「負担増 中間層を直撃」

『朝日』は発足当初の野田政権を支持し、その後は、野田政権批判もやりながら消費税増税を支持してきた。星浩氏の今日のコラムもそんな調子だ。ところで、消費税増税したら生活にどんな影響を与えるかあらかじめシミュレーションをするのも新聞の仕事ではな…

メラニー・クライン入門

これもある意味でのお仕事読書だな。少しメモしておこう。 妄想-分裂的態勢のところから 妄想-分裂的態勢のうちであまり望ましくない状態においては、投影性同一視が、正常発達に用いられるのとは異なった用いられ方をする。---。 このひどく荒っぽい投影性…

『11.25自決の日 三島由紀夫を若者たち』

大して人が入るまいと思って日曜日に行ったらほぼ満席。変な客にからまれ不愉快。基本的には、山口二矢を森田必勝が反復するかたちで、三島の背中をおしていくわけですな。三島が三島らしくないなと思ったけど、考えようによってはこの三島らしくなさこそが…

絶望の国の幸福な若者たち

お仕事読書。バランスがとれてて結構いい本だと思う。「若者ってなに?」というところから始まるのがよい。おじさんとはいえ、一億総若者化時代というのはとても実感(60前後の若者に迷惑してます。考えてみるに「戦争を知らない子供たち」というタイトル…

国家債務危機

前半は、国家がデフォルトを引き起こしてきた歴史が振り返られこれはこれで勉強になったけど、現代を考えるうえで具体的に意味を持つものとは思えないな。で、現在の話にしても、健全な債務は政治的問題であると述べられる一方、経済成長は不可欠であると述…

『カール・マルクス』

お仕事読書。『経哲草稿』から『経済学批判要綱』までのマルクスの理論的発展を丁寧においかけてくれているのでおさらいには便利、『資本論』までいってるともっと助かるのだが。でも、最後は、(当時の)マルクス主義の理論的状況を評価し、疎外論の位置づ…

立川談春独演会。

どうせ最初は前座だろうから、少々は遅れても大丈夫とあと二つほど仕事を片付けていったら、なんと前座抜きで談春師がしゃべっている。今回は談志が死んで名古屋で最初の独演会というので、それを談春がどう語るかというのが一番の聞き所、そのアタマを聞き…

追悼 原田正純先生 それから、レイ・ブラッドベリも

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『私が、生きる肌』

アルモドヴァルの新作。相変わらず、アモドヴァルの描く情念の世界はすごいな。ここにあるのが愛なのかそうでないのかとてもきわどいと思うけど、そのきわどさが愛というものの手触りを感じさせる。基本はヘーゲルの主と奴の弁証法だよなと思いつつ。時間の…