2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

吉増剛造

詩人吉増剛造を迎えて、彼がgozoCINEと題してとり続けている映像作品を見ながら、彼を囲んで話を聴くという催しがあったので行ってみた。ボクはどうにも詩が苦手で、吉増氏の詩もほんのいくつか眺めたことがある程度なのだが、どんな映像を撮るのかが気にな…

フェリーニ、フェリーニ

『甘い生活』(1959) I Love Fellineと言いつつ、『甘い生活』を見るのは二度目。改めて見ると、前回は随分と大まかに見ていたものだと思う(また見ればきっと同じように思うに違いないが)。フェリーニの映画には不思議な明るさがあって、というかそもそも映…

立川談春独演会:『鼠穴』

また行ってしまった。次は、大阪、それもフェスティバルホールで「芝浜」やるってんだけど、どうしよう?今日、演ったのは「厩家事」に「鼠穴」。話のとりあわせとしてもよかったんじゃないか。まず、「厩火事」で、惚れる女も女ならそれにつけこむ男も男だ…

福田恒存『人間・この劇的なるもの』

その昔、いつでも手にはいると思っているうちに、いつのまにか手に入らなくなり、あれどうしようと思っていたら、いつのまにか再版されていた。そのブツをたまたま見つけたので購入。ハムレットが取り上げられているというのもうまいタイミング。読んでみた…

七夜待

長谷京が出ているのにちっとも話題にならず、他方で、河瀬直美が長谷京使うの?というのもあって、どんなものかしらんと思いつつみてきた。見てみたら、これも世界との和解は可能かという主題のヴァリエーションと言えないこともない。 得意の長回しはなかっ…

to be, or not to be

『ハムレット』(演出:宮城聰) 静岡で宮城聡演出の『ハムレット』を見てきた。宮城さんは、昨年から静岡芸術劇場の舞台監督に就任していたわけだが、ボクが就任後の彼の演出作品を見るのはこれが初めて。というわけで、とても楽しみ。そして、期待にたがわ…

Wの悲劇

内海健『パンセ・スキゾフレニック』 なんとかひとやま越えたので、内海本再訪。まだ読了してないんだけど、思わぬ気づきがあったのでちょっとメモ。 内海さんが統合失調症を論じるとき、しばしば引き合いにだす症例がある。ある学校で、下級生のトレパンが…