「だから、倫理学という学問の出発点において私たちは「倫理とは何であるか」という問いの前に立っていると和辻がいうとき、彼は「人間の道」であるところの「倫理」という言葉の意味合いを、あらういは人倫という概念に強く立脚する儒教における人間存在の捉え方を積極的に吟味することから始めようとして見ることができる」(7頁)。で、これが仁斎のとおった道と重なることが指摘される。その通りなんだろうと思うけど、この書き方はちょっと強引ではないかな。あと、索引つけてください。注からあたっていくかぎり、和辻との類似性を指摘しているのは148頁あたりで、それほど具体的につきあわせているとは言えない。とりあえずのメモ。
- 作者: 子安宣邦
- 出版社/メーカー: ぺりかん社
- 発売日: 2004/08
- メディア: 単行本
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http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/handle/11094/4690
あ、こんな本も出してる。こちらはまさに「人倫的世界の思想」ときた。どんな内容なんだろう?しかし、高い。
- 作者: 子安宣邦
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 1982/05
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