デジャヴ
でかけそびれて家で『デジャヴ』を見る。やっぱりトニー・スコットはうまいな。基本的には、『アンストッパブル』なんかと同じで、間に合うか間に合わないかという単純なストーリーなのだが、そこに複雑な仕掛けを組み込んでこれだけ展開するのは流石の力業。過去を見る装置がいつのまにかタイムマシンになってしまうところでしらけかけたのだが、変な能書き垂れ始めるし、でも、最初はメモ一枚から初めて、最後は主人公がという落ち着けばそれでも気づきそうな話を、さらに間に一枚噛ませてのせられてしまう。それも、現在と過去が一編に見えるなんて荒唐無稽な話。しかも、ふつうワープものなら将来が変わってしまうというのが常道だろうが、ここでは逆に将来は変わらない。この変わらない現在にどうやっておいつくか。終わってみれば、これだけ無茶なことを押し込んでも見せきってしまうのだからスゴイとしがいいようがないな。
あと、ビーチボーイズがとてもうまく使われている。最初に「ビー・マイ・ベイビー」かけたらやりすぎか。どうでもいいことだが、和辻を読んだあとこの映画を見たら、なぜか「悪霊」がつくというのはどういうことだろうと思ってしまった。たしか、そんなポーランド映画もあったな。なんとなくトピックとして気になるので一応メモ。
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