で、『倫理学』にもどってみるのであるが、ここでは「国家はいかに単純なものといえども自覚的な総合的な人倫組織としての統一的構造を持っている」(137頁)とあるな。そうした、国家が他の国家にたいして自らの独自の存在を自覚するところに「歴史」が生ま…
でも、和辻は明治維新を国民国家の成立としてみているんだよな。 しかし王政復古は、単に武家執権の以前に帰ったというだけではなかった。それは開国と必然に結びついている近代的国民国家への急激な転向であった。その際皇位の伝統は、国民的統一を表示する…
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