ブリングリング
パリス・ヒルトンはこういうところでも実物役で登場して自宅までみせて商売するんだね。本題からそれるが、ハーモニー・コリンなんてどうせ退屈だろうと思ったけど、某所の評判を聞いて『スプリング・ブレイカーズ』を見にいったら、たしかにこの結末はぶっとんでた。で、それを思い出させるコッポラの娘のこの映画は、キッチュなイメージを誇張してるみたいだけど実話がベースだそうである。なに不自由なく暮らしてるイケてるつもりの小娘たちとバカ息子一人がセレブの家に盗みに入ってセレブまがいの生活をしていたという話である。男の子一人がげろって反省しちゃうのね。小娘たちのなかには防犯カメラに映ってないからとうまくあげられずにすんだ娘もいたり、反省の色もなく自己アピールに余念のないバカ娘もいる。こっちには運不運、損得しかないよ。もちろん、被害者に謝罪する気なんてまったくない(どうせ、セレブなんだから?)。
でも、主犯格のアジア系とおぼしき小娘の内面だけは一切描写されない。多分、なにもないんじゃない。あの逃げ口上が印象的だ。わたしがげろったら何かいいことあるって?夫婦別居ということで家族関係も気になる。ということで、思い起こしたのは北原みのりさんの『毒婦』に出てくる木島被告である。どちらもセレブな暮らしをしてみる以上の何かを感じさせない。他方、自己アピールに余念のないバカ娘はこれを自らの成長の糧と語るのであるが、(やはり反省しない)ヤバイ感じの母親見てるとこれ以上成長しそうな感じがしない。いずれにしても、ここには援交も新専業主婦志向もない。とにかくやってること幼い。果たして彼女たちは自分を大切にしていたのだろうか?フェミニストはここになにを投影するのであろう?あるいは、ソフィア・コッポラは?あと、個人的に感じた疑問、男と女はどちらがなにも考えなくて済むのだろう。しかし、男と女というのはあまりに大雑把な区分だよな。でも、なんか性差を感じるんだよね。
もっと突っ込みいれろよ。
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