ディルタイ

 名著と言われているボルノーの『ディルタイ』を読んでみる。ボルノーって退屈なことを書いてるというイメージが強く後回しにしたのだが、この本は明解、ただ同じ図式の繰り返しなのでやはり退屈してくることは退屈してくる。しかし、以降の研究書とはかなりイメージが違うな。心理学についてはさして述べられていないし、文化システムや外部組織の話も出て来ない。そこで、相互作用という言葉が出て来るとまったくニュアンスが異なってくる。それに、個々人は表現を介さないと把握できないんだね。やはり、ジンメルとずれるんじゃないか。それから、ボルノーも指摘してるけど、この発想ユクスキュルあたりの議論、さらにはハイデガーにつながるということになるよね。
 

ディルタイ―その哲学への案内 (1977年)

ディルタイ―その哲学への案内 (1977年)

これも結構いい値ついてるな。私は1800円で買ったらしいです。
 

って個人的にはよさがあまりよく分からない。