カイン

 なぜか中島義道本だけが進行していくシリーズ。これは『孤独について』の裏版みたいな本だな。逆に言えば、ここまで書かないと気が済まないのか(母の死んだ日にとなっている)、それともこれが商売の一部と化しているのか。しかし、カインというのはうまいたとえだな。ま、まともに生きてたらみんな多かれ少なかれカインにならざるをえないと思うけど。そういえば、有島武郎に『カインの末裔』という小説があったがあれどんな話だっけ。
 

カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ (新潮文庫)

カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ (新潮文庫)

カインの末裔/クララの出家 (岩波文庫 緑 36-4)

カインの末裔/クララの出家 (岩波文庫 緑 36-4)