新宿泥棒日記

 是非見たいと思っていたみた作品だが、実際に見てみると分かったような分からないような。でも、当時の新宿の雰囲気は分かるような。ドアタマから一騒ぎ起こるが、これは状況劇場の舞台の宣伝らしく、いや唐十郎若い、後から出てくる李麗仙も。で、私にとっても懐かしき紀伊國屋書店が出てくる。しかも、田辺茂一まで。しかし、当時の紀伊国屋の本のそろえがこんな調子だったとすれば、世の中随分変わったモンだよな。あの深夜の紀伊国屋で本が山積みになるシーンはいいな。で、主人公は横尾忠則である。大島組の俳優は自分役で性談義にふけるのだが、どうも性の話はまだまだ観念的な気がする。で、最後は、新宿騒乱事件の映像である。全然、説明になっていないのであるが、大島らしい作品だと思った。それから、時代はフォークではなく、演歌だったのですよ。
 

新宿泥棒日記 [DVD]

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