応挙と言えば幽霊とくるわけだが、応挙の絵ってまともにみたことがないので行って見た。そうすると、応挙という人は同時代的にはリアリズムを追及した人だったのですね。たしかに、応挙の絵（という言い方をしていいのかどうか、日本画って絵が絵として自立したものになっているのかどうかよく分からない。だって、屏風絵とかそうでしょう。絵は他のものと込みになっているのですよ）は、特に動物なんてとてもリアルだし、滝なんかもそれが迫力を持たせている。しかし、同時代的にはそれが素朴すぎると批判されもしたらしい。この批判もそれはそれでよく分かる。残念ながら、幽霊の絵はありませんでした。
