絀川の宗教

 だんだんパーソンズの用語が減っていく。きっと要らなかったんだよ。しかし、民衆のなかに武家同様の忠誠心があったところから、民衆が自らを国家と同一化していたという議論は強引だな(68頁)。他方、富の所有と階級は無関係になっていくから、ここには「ブルジョアイデオロギー」は存在しない。むしろ「株仲間」のようなシステムが明治以降にも引き継がれていく。これはよくわかる。しかし、なんか読みにくいな。

徳川時代の宗教 (岩波文庫)

徳川時代の宗教 (岩波文庫)