舞台

立川志の輔独演会

3月にして2回も志の輔を聞けるこの喜び。もっともこの先の展望はない。前座の志の彦は「元犬」。今春前座で「元犬」聞かされるのは三度目。そして、この辺は志の輔らしく地元出身の二つ目志の八が「時そば」。あとで志の輔も誉めていたけど、これは悪くな…

二代目広沢虎造

決定盤 清水次郎長伝アーティスト: 広沢虎造,広沢虎造(二代目),佐々木伊代子出版社/メーカー: 日本コロムビア発売日: 2008/06/18メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る二代目 広沢虎造 全集アーティスト: 広沢虎造(二代目),萩原稲子,…

柳家小三治独演会

名古屋じゃ三三との親子会で独演会がなくなってしまったので遠征。前座が「元犬」。マクラよりもネタに入ってからつっかえるというのはどうなのでしょう。で、小三治の中入り前は「金明竹」。もう口上を四回きれいにしゃべることはできないのだが、そこはも…

銀杏は手品師 老いたピエロ

柳家小三治・柳家三三 親子会 前座は道具や。三三は「五貫裁き」。「大工調べ」なんかと並んで新しい境地に挑戦しているのかなと思う*1。面白かったけど、肝心の大家が啖呵切るとことつっかえちゃったな。で、中入り後、音曲が入って、フランク永井のエピソー…

立川談春独演会

今回は、前座を立てずに本人がいきなりの登場。それで、「宮戸川」「替わり目」、中入り後が「宿屋の仇討ち」。前座も立てずに話し始めたので、なにか大ネタをやるのだろうかと思ったのだけど、中入り後に「宿屋の仇討ち」はじめて時点で、あ、今回はあえて…

立川談春独演会

前座の小春ちゃんは「目黒のさんま」。悪くなかってけどなんかずれてるよなって感じ。その後、師匠に雨の日にこの話はやらねえと言われていた。で、「かぼちゃ屋」に「大工調べ」。いずれも、以前聞いたことがあるものだが、いずれも与太郎の扱いが違ってい…

春風亭小朝独演会

前座さんが「牛ほめ」。久々に聞くな。で、小朝師の「猫の皿」に「片棒」。お仲入りで曲芸が入って、「お札はがし〜牡丹灯籠」。ちょいと季節外れですが小朝はこんな感じでやるんですな。100両で主を売るところはもう少しとか思うのは、あっちのせいかな。小…

アンドロイド演劇『さようなら』

最初にロボットで演劇をやるというとき、自分のなかにどこかしら小馬鹿にしているところがあって見に行かなかった。そもそも平田オリザの舞台をほとんどみたことがなかったというのもあるが。しかし、この素朴な偏見は私の考え方に反していた。そして、相田…

立川志らく独演会

前座さんが「権助魚」やって、中入り前は「佃祭り」。珍しくサゲまでやったのだが、正直言って、出来はイマイチな感じがした。で、中入り後はどうなるんだろうと思ったら、簡単に「ぞろぞろ」で神様の話をやって、夏の噺って花火の話をはじめた。あら、「た…

イリ・キリアン『East Shadow』

舞台が始めるとまず流れるのはある室内の二人を映した映像で、その映像に映った二人がやがて舞台上にあつらえられた「同じ」部屋に現れることになる。だから、二つのステージを見ているような格好になる。最初は映像のみなのだが、この映像にあらわれる二人…

デリバリー談春

前座の小春ちゃんは「権助魚」。前より調子がよくなったんじゃないかな。で、談春師は「真田小僧」に「らくだ」である。「らくだ」はたんのうさせていただきました。

落語教育委員会

柳家喬太郎「そば清」、柳家喜多八「抜け雀」、三遊亭歌武蔵「流川」。「稲川」は初めて、といっても大半がマクラで噺はちょっとだけ、本来はもっと長い噺じゃないのかな。今回、いちばん聞かせたというところでは喜多八じゃなかろうか。これ、三人三様の噺…

柳家三三ひとり会 

中入り前に、「木乃伊とり」(久々)。で、中入り後に、「真田小僧」(最後まで、初めて聞いた)で、「錦明竹」。ネタの格からすると真打ちの話を最初にやってしまったような格好だが、まったくそんな感じはさせない噺の並べ方。「錦明竹」は前座ということ…

デリバリー談春

アタマは前座と遅れていったらまだ始まってない。中入り前に「九州吹き戻し」をやるから、なるべく客を締め出さないようにという配慮なのだろう。そもそも取れまいと思ったチケットが当たり、しかもこの演目をやるこの会に当たったのは当たりである。という…

志の輔落語

志の輔の、とりわけ新作を聞くとき、きっとこの人ってとても繊細な人なんだろうなと思う。まず、どうしてそんなとこにこだわるかというとても細かいい、しかし、指摘されるとあっと思わせるようなところに目をつけて、そこからさらに細かく掘り下げられてい…

柳家喬太郎独演会

たまたまチケットをいただいたので初喬太郎。前座でさん弥さんはなにやったけ。マクラは思い出せるのに。あ、「雛鍔」だった。で、喬太郎師匠の方は、中入り前は「転宅」、中入り後は新作「稲葉さんの大冒険」というのかな。話す調子はいいけど、この人、純…

古今亭文菊独演会

三三の独演会のゲストで「あくび指南」をやって先代の文治さんを思わせるような独特のフラがあって面白かった。これはきっとこの人の十八番(ここはオハコと読んでください)になるのだろうと思った。とすれば、独演会にも行ってみたいのが人情。でも、どう…

柳家三三独演会

談春をゲストにしたとはいえ、テレピアホールのいちばんでかいところを満員にしたぞ。最初に見たときは、100人も入らない、テレピアホールのいちばん小さなとこで、午前の部と午後の部をやってたのに。 三三は「三味線栗毛」(生で始めて見た)と「花見の…

燐光群『カウラの班長会議』

カウラの捕虜脱走事件は、しばらく前某放送局のドキュメンタリーで取り上げられたから、ご存じの方はご存じかと。彼らが脱走を決意するまでの過程を取り上げた舞台。カウラの事件を映画にするという、半ば劇中劇で、半ば劇中劇ではないような、言いかえれば…

星の息子(燐光群)

立川志らく独演会

なんだか談志が死んでから志らくの会にも人が集まるようになったみたい。最初に、「あくび指南」と先代の金馬が懐かしい「居酒屋」(ちなみに、この話は先代の金馬のオリジナルだったはずで)他の人が演るのを聴いた記憶がない。それをデフォルメしてやる。…

柳家小三治独演会

今回は、「天災」に「転宅」どちらも小三治のとぼけた味が出ていたよかったと思う。前回のこともあるから力入ってたかな。(追記)私も東京のいちじくのイメージしかないから手が出なかったのだが、これを機会に買ってみたらこれはうまい。

勅使川原三郎「呼吸-透明の力」

ひさびさにテッシーの舞台。基本的には、テッシーが開いているワークショップでやっていることを素材にして作品作ってるんだろうな。いちばん強調されるのは当然ながら呼吸。そもそも、互いの呼吸がよめなければ、複数のダンサーが踊るときぶつかってしまう…

桂文珍独演会

戻ってきてまっさきに行ったのがこれとうのは仕方ないよ。もう買ってしまっていたのだから。やっぱり志の輔と同じところで、帯久をこの噺はつまらないと言った。そして、わたしもこの噺はこの先が駄目だと思うのだ。あとは漫談と「ぞろぞろ」

立川談春独演会。

どうせ最初は前座だろうから、少々は遅れても大丈夫とあと二つほど仕事を片付けていったら、なんと前座抜きで談春師がしゃべっている。今回は談志が死んで名古屋で最初の独演会というので、それを談春がどう語るかというのが一番の聞き所、そのアタマを聞き…

魔笛

初ピーター・ブルックは「魔笛」ということになった。シンプルな舞台演出がとてもよく、それとピアノだけで進めていく音楽、でもオペラの聞かせどころは聞かせて歌はドイツ語、台詞はフランス語、その軽い感じが笑いを誘い楽しかった。 他方で、ストーリーは…

笑福亭仁鶴独演会

と言われれば、たとえ刈谷であろうと、足が向いてしまう自分がいる。「道具屋」に「初天神」。「初天神」は新年らしくてよいね。でも、近年の仁鶴は、喉を痛めたせいと言われているけれど、昔と調子が変わってしまって、つっかえることも多く、どうしても昔…

柳家小三治独演会

こういうときは落語落語と思って楽しみにしていったのだが---。「千早振る」に「茶の湯」。爆笑している方もおられましたが、マクラも短めだったし、残念ながら噺の方でも私はほとんど笑えなかった。とりわけ「茶の湯」はつっかえたり、言い間違えたりしてど…

シルヴィ・ギエム

ご本尊の出演時間は1時間程度なのに1万円+αもはたくのかと思いつつ、ギエム見たさに散財してしまう。最初の東京バレエ団の絵に描いたようなストーリーと言うが、白黒のシンメトリックな絵はあってもストーリーはないようなベジャール作品も面白かったし、…

志の輔落語

今回は抽選はずれてなんとかチケット確保したよ。新作と古典それぞれ一席ずつ。「花子」はオチがうまくひっくり返ったなという感じだったけど、あれをしつこく繰り返して話を引っ張られるのは私的にはちょっとという感じだった。でも、志の輔という人は誰も…