立川談春独演会

 今回は、前座を立てずに本人がいきなりの登場。それで、「宮戸川」「替わり目」、中入り後が「宿屋の仇討ち」。前座も立てずに話し始めたので、なにか大ネタをやるのだろうかと思ったのだけど、中入り後に「宿屋の仇討ち」はじめて時点で、あ、今回はあえて大ネタをやらないのだなと思った。「宿屋の仇討ち」はいきなり侍が泊まっているという設定ではじめたけど、これで十分話は成立するのですな。面白うござんした。「宮戸川」は2階を一切描写しないんで、楽しませるんだよね。ここは飽和状態だという最後の遺言のような言葉はどうも意味深だな。