立川志の輔独演会

 3月にして2回も志の輔を聞けるこの喜び。もっともこの先の展望はない。前座の志の彦は「元犬」。今春前座で「元犬」聞かされるのは三度目。そして、この辺は志の輔らしく地元出身の二つ目志の八が「時そば」。あとで志の輔も誉めていたけど、これは悪くなかった。ただ、師匠ゆずりなのかな、オチが効くようにかなりしつこくオチが分かるように話に仕込みを入れるんだけど、この程度の話知ってるだろというのは思い上がりかも知れないが、仕込まなくてもこれぐらいのオチは分かるのでそこまでやらなくてもよいと思ってしまう。
 で、志の輔は中入り前は「みどりの窓口」やって、中入り後は長唄三味線が入って「百年目」。実はこの話を生で聞くのは初めて、あんまり面白くない話だよなと思いつつ最後は話に引き込まれていた。本人も後で、この話、最初はどこが面白いんだろうと思っていたとか。でも、やはり1時間はかけないと言いながらかけるんだから、やっぱり自信があるんだろうな。2時に始まったのが、終われば5時。いや、堪能させていただきました。
 

精選落語 立川志の輔

精選落語 立川志の輔