魔笛

 初ピーター・ブルックは「魔笛」ということになった。シンプルな舞台演出がとてもよく、それとピアノだけで進めていく音楽、でもオペラの聞かせどころは聞かせて歌はドイツ語、台詞はフランス語、その軽い感じが笑いを誘い楽しかった。
 他方で、ストーリーはばっさり切られていて、いわゆる劇的な展開というのはない(で、原作どんなんだったっけと予習していかなかったことを少し後悔)。そんなものいらないということなのだろう。一方で、狂言廻しみたいな役者がいて、まさに「魔笛」が「魔笛」であったという感じで話が始まり軽く終わるのだが、そういうことでよいのだろうか?それとも、私は何か見落としているのだろうか?