民法改正

 今頃になってお勉強する民法改正話だが、民法は1898年に施行されて以来の古い法律だってことは知っていたけれど、たとえば、不平等条約の改正には民法や刑法の整備が必要だったわけですね。それから、外国人を判事にという話が出て来るのも、法に知悉した者が日本にいないからという事情もあったわけですね。
 民法制定にあたってはまずはボワソナド、それからフランス、ドイツからの影響があるけれど、条文だけでは裁判ができないような簡素なものが作られてしまったと。社会の変容期に民法のもとになるような安定的な社会的慣習があるわけでもない。で、ドイツ・ベースで、精緻な解釈体型を作り上げたのが、鳩山一郎の弟である、鳩山秀夫で、それを我妻栄が受け継ぐことになる。そうだったのか!というわけで、民法改正の必要性がうたわれるような次第があったわけですね。

民法改正: 契約のルールが百年ぶりに変わる (ちくま新書)

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 暇があったらこの辺も読んでみたいのだけれど。
契約の時代―日本社会と契約法

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契約の再生

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