古代大和朝廷

 あの宮崎市定が日本古代史の本を書いてる、と書いて驚きを共有してくれる人はどれくらいいるのだろう。でも、たしかに最古の「日本」にかかわる文献は「中国」のそれによるしかなわいわけだし、そうした視点から書かれると、中国や朝鮮半島の動きとあわせて日本史を考えやすくなる。たしかに、天皇と皇太子は同じ「皇」でも読み方が違うんだろう?面白い、けどわりと思い切った議論も展開されている。宮崎御大によれば、卑弥呼神功皇后のことである。この本がどういう評価を受けているのかは知らない。

古代大和朝廷 (ちくま学芸文庫)

古代大和朝廷 (ちくま学芸文庫)