公海上に限定してもね。
この記事によせて*1、しばらく前に読んだ後藤田の回顧録から以下抜粋する。ちなみに、これはイラン・イラク戦争のときの話である。
ペルシャ湾はすでに交戦海域じゃありませんか、その海域へ日本が武装した艦艇を派遣して、タンカー護衛と称してわれわれの方は正当防衛だと言っても、戦闘行為が始まったときには、こちらが自衛権と言ってみても、相手にすればそれは戦争行為に日本が入ったと理解しますよ、イランかイラクどちらかがね。そうすると、他国の交戦海域まで入っていて、そこで俺は自衛だと言ってみても、それは通りますか。
もう一つ
「あなた、これは戦争になりますよ、国民にその覚悟ができていますか、できていないんじゃありませんか、憲法上はもちろん駄目ですよ」(225頁)。
さて、これが、たとえ公海上であれ、同盟国である米国の後方支援となったらどういうことになるだろうか?そして、国民以前に安倍内閣は戦争をする覚悟ができているのだろうか?
- 作者: 後藤田正晴,御厨貴
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