つくられた桂離宮神話

 たまたま出先で見つけそのまま半分ほど読んでしまう。桂離宮というとブルーノ・タウトと来るわけだが、本書によれば、もともと桂離宮は庭園術の文脈では高い評価を与えられており、その後モダニズムの文脈で建築学でも高い評価を受け、そこに必ずしもモダニストとは言えないブルーノ・タウトが迎え入れられモダニズムにそう形で受容される。他方、日光東照宮はそれ以前から伊勢神宮との対比において低い評価を受けていたと。ただ、まずそのブルーノ・タウトを読んでみないと。
 

つくられた桂離宮神話 (講談社学術文庫)

つくられた桂離宮神話 (講談社学術文庫)

日本に古代はあったのか (角川選書)

日本に古代はあったのか (角川選書)

こんな本も書いてる。井上章一ってなんか軽い感じがするけどやはり眼のつけどころがよいな。基本的には律令制度を取り入れる以前のことはよく分からんよねという話でよいのかな。これもブツがあったら読んでみよ。