さざなみ

 筋書きはほとんどわかってるのに面白くみることができてしまう。もうじき45年を迎えようとする老夫婦。記念のパーティが間近なのだが、その直前に、二人が出会う前の旦那の恋人で、スイスの山で遭難死した女性の死体が氷河のなかから見つかったという知らせが届く。それを聞いて旦那のなかで彼女の記憶がよみがえる。妻の心は揺れる。シャーロット・ランプリングは年をとっても魅力的だし、インテリジェントで(かつ昔は大胆だった)、旦那も労働者階級の出身だけど、やっぱりある種のインテリジェンスを感じさせるんだな。それも面白い。映し出される風景や町並みも心をなごませるものがある。そして、おきまりのエンディングがぐるわけだが、あのサプライズは素敵だな〜。途中で使われている音楽も、時代をよくあらわしていい。ただ、最後にこのきょくが使われるのはちょっと以外だった。
 


ちなみに、この曲はムーディ・ブルースのなかで一番好きだ。