ピナ・バウシュ 夢の教室

 ピナ・バウシュの舞台はとにかく分からなかった。もっとも、他のモダンダンスを理解できるのかと言われると苦しいところがあるが、あんなに絶賛されているのにちっとも分からない時期があった。それが悔しいから余裕があるときは公演があるたびに見に行っていた。そしたら、ようやく彼女の舞台が理解できたように思えた瞬間が訪れた*1
 この映画ではその舞台裏が10代後半のダンスの経験のない少年少女たちを舞台にのせる過程であかされていく。プロダクションのなかにでてくるピナの表情の変遷がとてもいい。そして、ピナは彼ら彼女たちに、心を開いてちょっとした勇気をお持ちなさい、やってみればきっとできるのよと背中を押しているように見える。以前、テッシーがやはり10代の少年少女を舞台にのせて作品を発表したが、それに近いものを感じた*2。この映画、もう一回見たいけど時間あるかな。それから、週末のテッシーの東京公演に行きたくなったがやはりこれは無理だろうな。