神風連の時代

 出先用読書本。ここまで手を出すかと思ったが、もう完全な京二マニーということで。渡辺京二氏の思索の切れ味は相変わらずなのだが、神風連というのが説明されれば説明されるほどそもそも分けがわからないものだということが明らかになっていき、そのわからなさに寄り添って思索が進んで行くので、一体自分がどこに連れていかれるのか分からず、ちょっと読みにくい。あ−、最後にそこへ持っていくのかと。226事件の意味というのもどっかでもう少し勉強しておく必要があるな。「もちろん私はこの男が夢想したような神政国家のなかでは、かたときなりと生きることはできない。だがまた、今日の市民社会のただなかで安んじて生きられるわけでもないのだ」(267頁)。

渡辺京二傑作選? 神風連とその時代 (新書y)

渡辺京二傑作選? 神風連とその時代 (新書y)

 
 ついでに、なんとこんな本が出ているらしい。
女子学生、渡辺京二に会いに行く

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